魚いっぱい?

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©William Ash

漁獲量を減らしても、タラが消えつづける?

最近、ニューヨークタイムズに、メイン州のタラ漁についてのショッキングな記事がのっていた。タラは、何十年もの乱獲のあとに、やっと2010年になって漁獲量が制限された。当初のプランでは、これによりタラの生息量がもどってくる予定だった。

ところが、減る一方。

おかしいと思って調査してみれば、予想外のことが海で起きていた。メイン湾が、世界の海域のなかでも、地球温暖化によって著しく水温が上がっている海域のひとつであることが判明したのだった。そのため、タラは生息数は回復どろこか、生殖率は落ち、死亡率は上がり……。

海洋研究者たちは、「漁獲量制限によってタラの回復を予想していた当初のプランは、水温上昇という要因を考えに入れず、あたかもタラの生息数がすぐにもどるような非現実的な期待を生んだ。」と酷評している。

もうタラだけでなく、地球環境全体を守らなければ、タラの数はメイン湾から減っていくばかり。困るのは人間も同じで、地域の経済成長は破壊され、仕事はなくなる。それを知りながら、どうも今の対策は、うまくいっていない。

王女のレースと毒草—食べられる庭から

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©William Ash

英名 Queen Anne’s Lace は、その名(アン王女のレース)にふさわしい美しい白い小花をたくさんつけている。野原に広がっている姿は、清廉そのもの。学名は「 Daucus carota」で、和名は「ノラニンジン」。

二年生で、かつてヨーロッパで食用として栽培されていた歴史をもつりっぱな野菜だった。今のニンジンの祖先らしい。現在では、根や葉にある薬用効果も認められている。ところが、これにそっくりな強い毒草があり、しかもいっしょに咲いていることがあり、とても危ない。 続きを読む →

足元の水音—Tokyo Landscape

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©William Ash

東京の高田馬場。写真の付近は、善福寺川が地下水路へと入っていくあたりで、川はやがてまた地上に出て神田川と合流する。先月末に出版した写真集「地水火風空〜東京ランドスケープ」に入れた写真は、プロジェクトのために撮影した写真のうちの2%にも満たない。この写真も、入れなかった98%のうちの一枚だ。

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ウインド・レジスタンス

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©William Ash

強い風が抜けていく森で、大きく揺れる樹もあれば、踏んばっている樹もある。
目を閉じれば 風の音は波音に聞こえてきて、海の底にいるような気がしてくる。
樹も水の造形であり、とても、とても大切なのだと音から学ぶ。

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ランドマークの定義

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©William Ash

女神が海を見渡して、トーチを空へと掲げている。自由の女神は、世界中の疲れた人々や虐げられてきた人々を受け入れることを宣言するもので、彼女の後ろには、海をわたってきて夢を叶えようとする人々が目指す大都市が横たわる。

日本には、写真の東京をふくめた4都市に、自由の女神のレプリカがあるそうだ。女神の慈愛の精神にふさわしい都市を目指しているのだろうけれど、ニューヨークの自由の女神様も、日本の自由の女神様も、たまには後ろを振り返って、内陸の様子も見ていただきたいもの‥。

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地水火風空 

earth_water_fire_wind_emptiness__book_cover Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape
がもうすぐ発売されます。

10年間住んだことがある東京、その東京の自然の風景、自然のランドスケープとは何か? という素朴な疑問からはじまり、日本仏教の五大でもある「地水火風空」よりインスピレーションを受けて、時間と空間を織り込んだ静かな物語のような写真集ができあがりました。22×28センチで、80枚のカラー写真からなる日英のバイリンガル写真集です。どうぞお楽しみに。

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Come On Art ~東京

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©William Ash

東京には、大きなレストランにまじって、小さな飲み屋やレストランがごちゃごちゃと駅のまわりにあり、その店構えは外国の観光客にとっては、個性的というか、風変わりに見えることがある。この写真の居酒屋も、東武東上線の上板橋駅の近くでみかけた。こうした居酒屋は、小さいながらも常連のお客にとても愛されていて、おもしろい店の名前や構えからは想像もつかないほど、食事が美味しかったりする。

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悟り

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©William Ash

禅では、人は少しずつ悟りに近づくのではなくて、突然、悟りというものが雷のように来るという。鈴木大拙は、「自分の本質を見るような」、「生まれる前の本来の顔を見るような」、「カラスの鳴き声が聞こえる前に聞くような」「神が『光りあれ』と言う前から神といるような」経験だと言った。写真は、宮島でみかけたびんずる様だ。びんずる様については、ぜひこちらを見てください。

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東京の大晦日

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©William Ash

アメリカにいて、日本の何が一番恋しいかといえば、梅干しでも納豆でもなくて、お正月だ。12月31日の晩に行われるアメリカのドリンキングパーティーとはわけがちがい、日本ではまさに大晦日から、新年に向けてのお祝いが始まる。除夜の鐘、深夜に神社やお寺に向う人々の足音、話し声‥。そして、若水、書き初め、仕事始めへと続く。あ〜、風情がある。

ネイティブアメリカンが、「節目を祝う儀式を通して、クリエーターなる創造主が人をごく自然に変化、成長させる」というのを聞いたことがあるが、日本のお正月にも、同じような大きな智慧の力が働いているにちがいない。自分がどんな状態であれ、その力に祈るように共鳴して迎える新年は、心のなかがどこか清々しい。

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