食べられる庭 ~ たんぽぽ Part 3

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たんぽぽ Part 1の葉, Part 2の花びらにつづいて、今回は根。この数年、たんぽぽを抜かないできたかいがあって、根が大きく育っていた。それで、たんぽぽコーヒーを作ってみた。たんぽぽコーヒーのレシピは、アメリカのサイトにも数多くある。要は、細かく刻んで天日干しにして、フライパンで炒ればいいのだが、オーブンだけでできる楽な方法を今回はとった。まずは、 続きを読む

食べられる庭 ~ たんぽぽ Part 2

edible_weeds_dandelion_2たんぽぽの花は、葉とちがって苦みがないので、いろいろな料理に使える。フリッター、てんぷら、スープ。花びらだけちぎって、パン、マフィン、ホットケーキ、ハンバーグ、スムージー、キッシュ、サラダ、オムレツ,パスタにまぜたり、ハチミツ漬け、お茶にしたりもできる。また、色鮮やかなまま冷凍したり、乾燥保存もできる。

今年は、あまりにたくさんのたんぽぽの花が咲いたので、たんぽぽワインをつくってみた。はじめての試みで、いろいろなレシピがあったが‥‥ 続きを読む

食べられる庭 ~ たんぽぽ Part1

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どんな植物オンチでも、この植物の名前を知らない人などいないだろう。まだ肌寒い春先に、明るく咲いてくれるだけでなく、子供時代の思い出とかさなりあって、いつまでも心に咲きつづけてくれる花なのだから。

幼稚園時代におままごとのご飯のおかずに使ったのも、たんぽぽだった。葉っぱを石でたたいてつぶして、あたかも味噌漬けのような感じにして、お花といっしょに小さなお皿の上にのせた。「お父さん、ごはんですよ。いただきましょうね。」と、目の前でおとなしく正座している近所の男の子の前に差し出したものだった。

それが今、現実の生活のなかの食卓にものるようになった。幸い、スムージー、サラダ、炒め物,パンなど、当時よりはレパートリーが増えている。

とくにこの春は、例年よりもなぜか葉が苦くない。花をつけていても、苦くない。それで、根をひっこぬいてたんぽぽコーヒーをつくったあとに残った若葉を、おいしくいただいている。食べきれない葉は、乾燥させてお茶にしたり、あとでスープにするために生で冷凍したりしている。

たんぽぽの薬用効果、栄養をあげれば、きりがない。存在価値が、そんじょそこらの野菜とは、比べ物にならない。アメリカでは、とくに肝臓をきれいにしてくれる効果が強調されていて、日本と同様に、知っている人は食用として利用している。

最初、この家にきたときは、芝生ばかりでタンポポやスミレクローバーは、ほんのひとにぎりしかなかった。普通ならそれを引きぬくのだが、花が好きだったので、増えるように芝の中に移植してきた。ましては、食用になると知った今、初夏に葉がかたくなって苦くなるまでは、芝刈りはしない。

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春の湿地の洪水

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ベイツモースマウンテン自然保護地区には多くの湿地がある。画像の湿地は大西洋につながっている塩性の湿地で、春になると春の雨により洪水がおきる。一年の大半は草ぼうぼうの地域が、春には浅い湖のようになる

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林床で輝く星の花

life_in_maine_forest_spring_flower英名  スターフラワー(STARFLOWER)(学名Lysimachia borealis)が裏の森で群れて咲いている。背は低く、花も2センチもないほど小さいけれど、林床でとても目をひく。花弁は7枚のものが普通だが、9枚のもみかけた。ひっそりと木陰に咲く、春の歓びのような花だ。

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春のシダ

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春になると、家の裏の森にはシダが広がる。ひと月まえは、落ち葉の茶色一色だった林床が、今ではシダの明るい緑色におおわれんばかりだ。数種類のシダがあり、それぞれちがうのが、またおもしろい。

この季節、勢いよくのびてくるシダをみると、上高地から横尾への道でみたシダを思い出す。上高地の森で、シダの美しさにふれて以来、この目立たない植物が大好きになったのだった。

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食べられる庭から〜スミレをつむ朝

edible_weeds_wild_violet_heads庭には今、野草のアメリカスミレサイシン(英名Common Blue Violet, 学名Viola sororia)の青紫と白い花が、カーペットのように咲き乱れている。花のなかにすわり、鳥の声をききながら小花を摘んでいると、しつこいぐらい長かった冬の記憶も、さすがに少しずつ遠のいていく。

種類にもよるけれど、スミレは、花と葉の薬用効果をあげたらきりがないほど、すぐれた植物のようで、その上、食用にもなる。

今年は、午前中にとった苦みのない花で、Violet honey (花のハチミツづけ)をつくった。いろいろなレシピがあるが、いちばん簡単なの方法は、洗った花をできるだけ瓶につめこんで、ハチミツをいれる。これだけ。ただ、花には水分が多いので、一晩ぐらい花を放置して、水分が少し抜けてしんなりしてからつくることをすすめているサイトもあった。また、花とハチミツの割合を、2:1というレシピもある。

いっぺんには、ハチミツが花とまざらないので、様子をみながらたしていく。ときどきかき混ぜて、すべての花がハチミツとまじるようにする。3〜6週間たったら使える。そのとき、花をこしても、入れっぱなしにしてもいい。 ただ、花からでた水分がふくまれているので、ハチミツのように常温で保存すると腐りやすいと思う。冷蔵庫、または長期保存する場合は冷凍庫での保存をすすめる。

薬用としては、やけどにぬったり、のどの痛みに、よくきくそうだ。でも、我が家の場合は、あくまで食用。つまり、これを‥‥朝のトースト!にぬって食べる。花がのったハニートースト! なんか眠気も、食い気でとぶような‥‥。

 

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食べられる庭から~メマツヨイグサの種

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Evening Primrose(学名Oenothera biennia,和名メマツヨイグザ)の中で、Common Evening Primroseとよばれる植物が、庭に群をなして咲く。2年草で、2年目にはそれはかわいい黄色の花をたくさんつける。

この植物は、時期をえらべば、根、葉、花、つぼみ、種が食べられるらしい。過去にヨーロッパで野菜として食べられていたときがあり、もちろんネイティブアメリカンも食べていたそうだ。

私の狙いは、ひたすら種。ポピーの種のかわりになるので、パンやマフィンにいれている。ごまといっしょで、挽いたほうが栄養が吸収されやすいとは思うのだが、この黒い点々がみたくて、そのまま小麦粉にまぜている。また、オーブンで15分から20分ローストして、コショウのかわりに使うひともいる。

秋になると、たくさんの種がはいったサヤをつける。ところが、ゴールドフィンチが、この種が大好きときている。バナナの皮のように、くちばしでサヤの一カ所を縦に一枚だけむいて、中の種を食べる。そして、なんと完食しないで、次のサヤに移ってしまう。「あ〜、もったいない‥‥」美しい黄色の鳥ゴールドフィンチといえども、許しがたい。鳥の食いかけを、人間のパンに入れるわけにはいかない‥‥。

でも、このサヤがむかれた部分から、小さな種が地面にこぼれて、そのおこぼれにあずかる虫もいるのだろうな。

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食べられる庭から〜ブラックベリーパイ

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去年の夏に収穫したブラックベリーが、まだ冷凍庫にのこっていたので、パイをつくった。こうして、パイにしたり、マフィンに入れたり、スムージー、シャーベットにしたりして、食べてきた。パイも、ドライクランベリーやクリームチーズなどを混ぜたりして試したが、やっぱりブラックベリーだけのパイが、いちばん好きだ。

上のパイは、簡単に作れるのでよく作る。生または冷凍のブラックベリー(約1000ml)、ハチミツ(120ml)、レモンジュース(大きなレモン1個分)、シナモン(小さじ1)、オールスパイス(小さじ1)、コーンスターチ(大さじ3〜4)をただまぜて、底の直径23センチのパイ皿にひいたパイ地に流しこんで、200℃で40分〜50分焼くただけ。冷めたら冷蔵庫にいれる。3日目ぐらいが一番おいしい。あっさりとした味なので、アメリカ人の義父母がきたら、これにバニラアイスクリームをつけて食べる。

今年、やっとブラックベリーは芽吹いて、葉をのばしてきた。昨年のアイスストームでだいぶ枝が折れてしまったが、野生のブラックベリーの繁殖力は半端じゃない。雑草と見たら手ごわい相手。ただおいしく頂いて、感謝するのみ。

 

(追記)
この記事は、6月のにほんブログ村の「フルーツトーナメント」で優勝しました。応援してくださった方々に、心からお礼申し上げます。

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ハードサイダー(りんご酒)の作り方

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ハードサイダーの作り方は、日本のサイトにはあまりないようなので、ここで作り方を簡単に紹介しようと思う。レシピは、「Cider: Making, Using & Enjoying Sweet and Hard Cider 」(Anne Proulx and Lew Nichols著)で見つけた。すばらしい本で、サイダーを作りたいと思っている人は、読むことをすすめる。いろいろなハードサイダーのレシピがのっているだけでなく、インターネットにはない詳しい専門的な情報がのっている。さて、レシピだが ‥‥ 続きを読む