Part 3 からのこぼれ話
引越業者へのチップは
一人当たり1時間につき、8 ~ 10 ドルが相場
大事なことは、
各自に、直接に、渡すこと!
ところが、それを夫に言ったにもかかわらず、
「チップを横取りするヤツなんているもんか」
私の忠告も聞かず、お昼になると、
「これで、みんなでランチして」
チーフに、まず60ドルを渡した。
そのとき、他の二人はその場にいなかった。
チーフは、60ドルをトラックのバイザーにはさんだ。
そして、もどってきた他の二人といしょに、ランチをしにどこかに消えた。
おい、分けないのか? おやじ。
案の定、
ランチからもどっても
だれもチップのお礼をいわない。
絶対に、おかしい……。
夫も、やっとこの世の世知辛さがわかったようで、
すべての作業が終わったときには、もう20ドルずつ、各自に手渡した。
「あ~、どうもありがとう」
バイトの二人は、待ちに待っていたように喜んだ。かわいそうに……。
あのチーフのおやじは、最初の60ドルをネコババしたようだ。
散々「じいさん! (Old guy!)」と、二人からからかわれた仕返しか。
次は、6回の引越の中でもっとも長距離になった
フロリダへの引越 Part 4 へ続きます。