百歳王

out_of_print_hyaku_sai_oh_cover「表紙から、本の中身を判断することはできない」といわれるが、この小野庄一氏の写真集は、まさにその通りだった。東京の本屋で表紙をみたときは、手に取ることすら考えなかった。しかし、「100歳X100人=10,000年の光の肖像」というサブタイトルが気になった。

日本人は老人を尊敬し、また長寿を誇りとする。この写真集は、100歳以上の男女100人のポートレイトからなっていて、名誉ある「太陽賞」を受賞している。雑誌「太陽」は、西洋でいえば雑誌「Look and Life」と同じようなステイタスをもっていた。残念ながら、同じように2000年12月をもって廃刊となってしまった。

out_of_print_hyaku_sai_oh_spread_1写真集は、ほぼ最初の見開きページのように構成されている。右の写真は、亀山ツルさん、102歳。1888年生まれ。このあと、生命のすばらしいお祝いが、ページからページへと続く。100人の100歳王たちとかれらに付き添う人々の姿に、写真家小野氏の際立ったプロの業が映える。out_of_print_hyaku_sai_oh_spread_2out_of_print_hyaku_sai_oh_spread_3out_of_print_hyaku_sai_oh_spread_4out_of_print_hyaku_sai_oh_spread_5このすばらしい写真集は1994年に、新潮社から出版された。18cm X 24 cmで、約100ページ。写真家小野氏は1963年生まれ。最後のページは、へその緒の写真で終っていて、原始の「光の記憶」と書かれている。out_of_print_hyaku_sai_oh_spread_6