春の入口を飾る花

life_in_maine_spring_arrives

©William Ash

ワイルドプラムの花が咲きはじめた。例年よりも少なくとも10日は遅い開花。雪によって4月が失われた季節となった今年、樹々は急いで新芽をだし、野草もスケジュールに追いつこうと躍起になっている。気温もいっしょに大あわてをしているようで、28℃まで上がったと思ったら、やりすぎた!とばかり、4℃まで下がるなど乱高下している。きのうから、やっとマルハナバチも姿を見せはじめ、今日はワイルドプラムの花のまわりを、ブンブンと音をたてて飛びまわっていた。

マルハナバチさん、かわいいおしりをふって、ふって、いっぱい受粉してくださいね。秋においしい実となったら、ジャムにさせてもらいますからね。

&nbspブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

メイン州の町 バスにて

life_in_maine_bath

©William Ash

バス(Bath)は、アメリカ海軍の船を造る造船所がある海沿いの町で、ダウンタウンの一画は、ちょっとおしゃれにさびれていて、おもしろい。造船所は、よく従業員を解雇したり雇用したりと、話題になることがある。数年前には、東北大震災により日本からの注文が大量に入ったというニュースが流れた。北東の端のメイン州の町と日本とのつながりを知って、うれしくもあったが悲しくもあった。

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

地水火風空 

earth_water_fire_wind_emptiness__book_cover Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape
がもうすぐ発売されます。

10年間住んだことがある東京、その東京の自然の風景、自然のランドスケープとは何か? という素朴な疑問からはじまり、日本仏教の五大でもある「地水火風空」よりインスピレーションを受けて、時間と空間を織り込んだ静かな物語のような写真集ができあがりました。22×28センチで、80枚のカラー写真からなる日英のバイリンガル写真集です。どうぞお楽しみに。

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

 

冬の水平線

life_in_maine_horizons

©William Ash

鮮烈なほど澄み切った冬の大気は、海と空を、真っ二つに切り分ける。水平線上の未知なる世界は、見つめるものの心を、強く引きつけて止まないけれど、海面下の未知なる世界が、それを陸に縛りつける。

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

足跡

life_in_maine_tracks

©William Ash

フランスの法科学者が提唱した「ロカールの交換原理」は、端的にいえばこうなる。

ー接触は、必ず跡を残すー

どんなに小さな接触でも、つかの間のコンタクトでも、私たちの旅は、
自分の何かを背後に残し、かつ、だれかの何かを、これから運ぶことになる。

すべての足跡、たとえ孤独な旅人の足跡でさへも、前に触れたものと
これから触れるものとを織り込みながら続いていく。

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

凍る流れ

life_in_maine_frozen

©William Ash

ベイツ自然保護地区の滝。もうすぐ、滴る水滴の音とともに流れが目覚める。

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

雪に閉ざされた森

life_in_maine_snowbound2

©William Ash

裏の庭には、まだ1メートル前後の雪がつもったままで固く、この数日の春のような暖かさの中でも溶けない。夏には葉がしげって暗くなる林床も、今は明るい。風のない日、スノーシューをして歩くと、裸の樹々からその大らかなやさしさが、直に伝わってくるような気がする。意外なことだけれど、森のなかを歩くなら、どの季節よりも、冬が一番かもしれない。

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

神々のいる所 ~ 瞑想

tokyo_sugi

©William Ash

宮崎駿氏の作品をみた人なら、繰り返し登場する「あるモチーフ」に気がつくはず。
そう、樹だ。天空の城ラピタ、となりのトトロ、もののけ姫などには、力強く空へとのびるりっぱな樹が出てくる。

古代の日本人は、樹木、とくに広葉樹には、天からの神々が宿っていると信じていた。大地にしっかりとはった根、空へと広げた枝々、風をうけ、太陽の光を浴びながら、人間よりもはるかに長い時を生きる樹木。これが「神性なるもの」でなくて、なんであろう。インドの詩人で、アジア人ではじめてノーベル文学賞を受賞したタゴールは、樹をこう謳い上げた。

地球は 樹々を通して
絶え間なく 天に話しかけ
天も それを聞いている

 

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

Tokyoランドスケープ

tokyo_landscape

©William Ash

都市はどこでもそうだが、東京も、層の重なりからできている。ひとつの層の上に、また別の層が重なっていき、時とともに古い層がのぞかれ、新しい層が加わる。でも、景色を見るときは、全体をただひとつの固まりというか、昔も、これからも、永遠にあるもののように感じる。

もし、100年前に、この写真をとった場所にいるとしたら‥‥、見えるのは、東京湾と水平線、そして空だけ。写真にあるビルや鉄道はもとより、陸もなく、運河すらなかった。そして、自分はといえば、船の上にいることになる。

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

東京ゴースト・ストーリー

tokyo_ghost_story

©William Ash

東京駅と隅田川の間に、於岩稲荷田宮神社がある。19世紀に作られた「東海道四谷怪談」のお岩さんが祭られていて、お岩さんを演じる役者が、たたりを恐れて、かならずお参りをする場所として知られている。

お岩さんは実在した人らしいが、話そのものは全くのフィクションで、ある説では、不幸どころか幸福な人生をおくったとも言われている。なのに、どうしてわざわざ怖いお化け話をつくるのか? しかも、当時は大ヒットしたらしい。

妖怪とえいば、四国遍路をしていたとき、フィクションどころか、手が出てきた! 声が聞こえてきた!と、お坊さんや遍路から、お化けの体験話を聞いたことがあった。不思議なことに、みなさんどこか生き生きとして、ほくそ笑むような感じで話をしてくれた。今にして思えば、この人たちこそが、ほんとうは妖怪だったのかもしれない。

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ