Earth’s Endless Effort ~ 絶え間ない地球の努力

©William Ash

Trees are Earth’s endless effort to speak to the listening heaven.

—Rabindranath Tagore

〈訳)

 樹々とは
耳をすましている天へ話しかけようとしている地球の
絶え間ない努力の証である。

ー タゴール、(インドの詩人)

エイプリールフール  2017

©William Ash

なんと4月1日に雪が降って、10センチも積もった。が、さすがに4月。午後から翌日にかけて快晴となり気温も10℃まで上昇。真っ白な世界を見ているのに、聴覚は鳥のさえずり、触覚は暖かな光、臭覚は雪解け水にまじる大地の香りを捉えてくる。視覚の力はパワフルで、つい冬に引きずられて不満をいいたくなるが、ここは楽観的になって春だけに心を寄せる。明日にはまた10センチの積雪という、ウソのような予報を聞いてもだ。いい加減、もう4月なのだからね。日本では、桜が咲いているんだからね。

Winter Fog ~ 冬の霧

©William Ash

先週末、例年よりも早くやってきた暖かな春の大気が、冷たく固い雪の上を流れて、一日中濃い霧が立ちこめた。写真は日没の頃にとったもので、遠くのブラックベリーの生えた野原へと、樹々が続いているのがわかる。雪ひとつでも、大気が変われば、本当にいろいろな風景が生まれてくる。いつもは4月に見かけるシマリスも、もう冬眠から目覚めてしまったようで、霧にまぎれて家のまわりを走っている。

Celebrating Winter ~ 冬を祝う

©William Ash

それまでの雪嵐がウソのように、先週末からは暖かな日が続いている。日曜日と今日は、最高気温が10℃を超えた。さすがに冬も、一休みしたと見える。家のまわりの針葉樹も、重たい雪が解けてくれて、いかにも身軽だ。

この一年、同じ所から撮影してみた。春と夏、秋の風景はこちらから。
、夏、秋

Harbinger ~ 前兆

昨日は、最高気温が7℃と高めだったが、夜になると氷の結晶が月のまわりに月輪を作った。そして案の定、今日は、この冬一番ともいえる雪嵐がきた。サラサラのメレンゲのような雪が20センチぐらい積もり、外の気温はただ今、ー15℃。

最近は、雪かきが、冬の最高のアウトドアスポーツになってきた。メイン州の冬は長く、引きこもりがちになる。せめて雪かきのためにでも外に出て太陽に当たれば、キャビンフィーバーも癒えるし、汗を軽くかいて体も軽くなり、ビタミンDも体の中で作られる。

だから、電動の除雪機もあるのに、スコップで雪をかきたくなる。年齢、体力も考えず、スコップ片手に70メートルの雪かきに果敢に立ち向かう。無謀だ〜、と思いつつも、顏に当たる冷たい風もなんのその。

Pleasant Pond in Winter ~ 冬のプレザント・ポンド

©William Ash

夕陽を照り返す冬の湖。白と青、茶にしか見えない寂しい風景の中に、微かにちがう無数の色による、沈黙しているような控えめな色合いの世界がある。「寒すぎる」と文句を言いながらも、メイン州を去ったら一番懐かしく美しく思うのは、こうした冬の景色にちがいない。それにしても、夏のこの景色とはあまりに違う。不思議な世界に住んでいるものだなぁ。

Winter Blackberries ~ 冬のブラックベリー

©William Ash

先週は一月だというのに、気温が0℃以上になった。珍しいことに雨が降り、それがやがてみぞれになり、あられとなり、雪がちらくといった感じだった。一日の間に、水が変幻自在に姿を変えて空から降ってきて、天気予報のお兄さんは、「こんな天気は、初めてだ〜」と言っていた。

例年なら雪が深いので、スノーシューズをはくのだが、今年は雨のあとに気温が下がったので、雪は固い氷となっている。滑りやすいので、アイゼンをつけて野原に行ってみれば、ブラックベリーが、明るい白のキャンバスに固い黒線となって抽象画の世界を創っていた。あまりに、夏の姿とは違う。

Road Closed ~ 通行止め

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William Ash

予定通りにいく旅などないけれど、ブルーリッジ・パークウェイの長〜い旅もまた同じで、この日は数日前の土砂崩れで、通行止めになっていた。ひとつの道が閉ざされれば、また別な道が開かれるもの。閉鎖されていた所が、ラッキーなことにミッチェル山の入口の先だったので、ミシシッピー川東部においては最高峰なるこの山の頂に立つことができた。

ミッチェル山は、ニューハンプシャー州にある標高1917m のワシントン山よりも122 m も高いのに、高山帯に属するワシントン山とちがって、頂には樹々が生えている。

12月の下旬で、気温は3℃。風が強い日だった。一年中、この山頂に住んでいる森林警備隊の青年によれば、この暖かさは異常だという。例年ならば、すでに60 cm ぐらいの雪が積もり、雪と氷の世界となって、寒いなんてものじゃないらしい。そうなってくると、もちろん道も閉鎖されることがあるという。青年は暖かいと言ったが、3℃でも私たちには風が冷たく感じられ、早々に山頂をあとにしてグリーンノブ方面へと道を下り町に出た。

 

グリーン・ノブの夕暮れ

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©William Ash

シェナンドー国立公園のスカイライン・ドライブから、バージニア州、ノースキャロライナ州を走る全長755キロのブルーリッジ・パークウエイ(Blue Ridge Parkway)には、たくさんの展望台がある。画像は、そのひとつであるグリーン・ノブ(Green Knob)からの風景。

眼下の町の人たちは、「もう日が暮れてしまった」と感じていることだろうけれど、標高1450 mから眺めると、まだまだ地平線を染める光が残っているのがわかる。上から眺めると、こんなにも優しい光に包まれながら夜のとばりを迎える人間が、心を煩わせながら忙しく夕暮れ時を過ごしているということが、不思議に思えてくる。他の動物は、いったいどうしているのだろう?

 

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