オオムラサキツユクサ〜食べられる庭

edible_weeds_spiderwort

William Ash

学名は、Tradescantia virginiana。英名は、spiderwort.。和名はインターネットで調べてみたところ、オオムラサキツユクサ。ネイティブアメリカンが、食料、薬草として利用してきた植物だ。どうみてもおいしそうに見えないので手を付けないできたのだが、今年になって、ついに庭に咲いているのを試してみた。う〜ん、すばらしい。

花は、ガクのところをのぞいて口に入れれば、清廉な甘い舌触りに、おもわず植物に向って「いただきました。」と食べたことが申し訳なくなって手をあわせたくなる。庭には、紫、白、ピンクの3種類のオオムラサキツユクサが咲いているが、みんな同じ味だった。サラダにいれたり、オムレツにのせるといいかもしれない。砂糖漬けにも向いている。

茎は、アスパラガスと同じ用に扱ってまちがいない。炒めたり、煮たり。茎の下の部分の太いところの薄い皮をはいで、中の白い部分を生で食べてみたが、これもいかにも植物の中の甘い水の味がして、かつコリコリしていておいしかったので、サラダに入れた。酢の物にもいいかも。皮ごと生で食べるなら、小さめに切らないと固くて歯につまる。似る場合は、10分が目安か。細かく切って冷凍保存して、冬にスープに入れるのもいいかもしれない。

葉は、サラダやスープ、お茶にして使うらしいが、今回は青ネギのように細かく切って冷凍庫に保存した。

多くの食べられる野草は、若葉以外は苦くて食べられないのだが、この草は花が咲いても味が変わらないし、多年草。どんどん増えていくし、花も清楚で美しい。自分の庭に植えられて、園芸としても楽しめるのだから善いことだらけ。

ただ、採取するときに切り口からでる汁で、かぶれ、アレルギーを起こすことがある。私の場合、指や手は問題なかったが、腕などにぶつぶつができて少し痛がゆかった。30分ぐらいで消えたが、採取するときは、皮膚に触れないようにすることをすすめる。

最近、アメリカでは食べられる野草のサイトが増えている。数年前は、食べられる野草を調べれば、サバイバルに取り憑かれた森の怪しいおじさんたちのサイトにたどり着いたものだったが‥。

それに日本からも、「食べられる野草」で検索して、このサイトにたどり着く人たちが毎日のようにいる。みんな、やはり野草の力、野草についているバクテリア‥に関心があるのかもしれない。農薬に疲れた人が、無農薬にうつり、最後には「栽培」という考えも超えて野草にいくのは、当たり前か‥‥。食卓にのぼる食品に、少しでも野草があるだけで、ちがってくるものがあるのかもしれない。

参考文献:「Edible Wild Plants」( by Lee Allen Peterson published by Houghton)

本日もご訪問、どうもありがとうございました。下の二つのボタンをポチっとクリックしていただけたら嬉しいです。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

果敢なる庭のお友達

life_in_maine_garden_returns

©William Ash

長い冬と、つかの間の春のあと、今だに夜はセーターを着ていても、もしかしてついに夏が来たのかも?と思えるようになってきた。それは、庭の植物や動物のおかげ。野生のプラム、りんご、モモの花に続いて、ブラックベリーの白い花が雪やなぎのように咲き乱れ、そしてよく見たら、ぶどうがつぼみをつけていた。

春先になると、今年こそは果樹をもっと丁寧に世話しようと心に決めるのだが、剪定方法とかを調べているうちに緑に埋もれてしまう。未だに、植物のこの全速力にはついていけていない‥。それでも、果樹は実をつけてくれる。ありがたいこと極まりない。

本日もご訪問、どうもありがとうございました。下の二つのボタンをポチっとクリックしていただけたら嬉しいです。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

ウインド・レジスタンス

life_in_maine_wind_resistance

©William Ash

強い風が抜けていく森で、大きく揺れる樹もあれば、踏んばっている樹もある。
目を閉じれば 風の音は波音に聞こえてきて、海の底にいるような気がしてくる。
樹も水の造形であり、とても、とても大切なのだと音から学ぶ。

本日もご訪問、どうもありがとうございました。下の二つのボタンをポチっとクリックしていただけたら嬉しいです。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

めでたい‥愛でたい‥花の光

life_in_maine_midori

©William Ash

写真のりんごの木は、二年に一度、たくさんの実をつける。品種が不明なので、花が大きくて可憐なところから「憐ちゃん」という名をつけた。今年は、たくさんのリンゴがなりそうだ! 今、メイン州の道路脇や庭先では、あちこちでリンゴの木が花を咲かせていて、野生化したリンゴの木もあり、白、ピンク、赤紫と色も様々でまさに花爛漫。ドライブするには、最高の季節かもしれない。

ところが、せっかちな別荘族がもうビーチサンダルで歩きだし、春か夏かわからなくなってきた。どうしてゆっくりと、花を愛でないのかなぁ。もったいない。これも習慣というものか。桜を「愛でる」という習慣がある日本は、すばらしい。

本日もご訪問、どうもありがとうございました。下の二つのボタンをポチっとクリックしていただけたら嬉しいです。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

春の移ろい

life_in_maine_spring_arrives_2

@William Ash

2週間前に、春を告げるかのように咲いた庭のワイルドプラムの花(前の写真はこちら)。あのときは、桜の花のように淡いピンク色だったが、日に日に濃いピンク色になり、この色に誘われるかのようにリンゴの花も開き、風にはライラックの甘い香りがし、見覚えのある虫がどんどん視界を横切るようになってきた。

5月の後半から6月の初めにかけて、まだどこか冷たい風のなかで、春のダイナミックな移ろいを全身で感じることができる。この鮮烈な春の風景のなかにいると、「あの長い冬があればこそ」なんて、あれほどうんざりしていた冬にも感謝したくなってくる。

本日もご訪問、どうもありがとうございました。下の二つのボタンをポチっとクリックしていただけたら嬉しいです。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

趣のあるシダと思いきや‥

life_in_maine_interrupted_fernこのシダ(英名Interrupted fern, 学名Osmunda claytoniana)は、メイン州ではよくみられるもので、今、家の裏の森にも広がっている。中央に深緑の部分があるために、新緑の林床でひときわ目立ち、渋くていい感じをだしている。 今年になって知ったのだが‥、 続きを読む

ネコを載せれば、大当たりまちがいなし……、

life_in_maine_cat_blogでも、我が家にはネコがいな〜い。したがって、我が家のニューファンドランド犬の Hikari を載せるのだぁ〜。ただ今、5歳。50キロの女の子。

メイン州は、白人の割合が全米1位。全人口の96%も占める。黒人、アジア人をほとんど見ないし、時折、ジロっと特別な視線を感じる。

でも、Hikari をつれて歩くと、
「クマだ〜、テディベアだ!」
老若男女がニコニコしてよってきて、質問ぜめにあう。

お店の外に立っていると、店員が出てきて、
「もう我慢できなくて、出てきちゃった。なぜてもいい? 抱きついてもいい? 寒くない? ぜひ、ワンちゃんといっしょに中に入って!」

犬一匹で、次元が変わる。やっぱり、DOG は GOD なのだ。

よろしければ……、ここでレスキューの話をさせてください。

Hikari も Kai も、That Newfoundland Place というニューファンドランド犬専門のレスキューセンター(非営利団体)から、私たちのもとへきました。センターのキャシーさんは、他に仕事をもちながらも、レスキューをして30年以上のベテランです。最近では、ご主人のエドさんと、老犬や病気の犬のホスピスもするようになりました。

脅迫や脅しにもめげず、粘りに粘って、残酷な飼い主から犬を救い出します。それだけに新しい里親選びも、超きびしい……。そう簡単には、手放しません。書類審査だけでなく、家のチェックもあり、人を派遣してその家が大型犬の暮らしにふさわしいかどうかを調べます。ニューファンドランド犬を、本当に愛している人たちです。

Kai の場合は、体重が80キロ近くあり、世話ができなくなった飼い主が、Kai が 4歳のときにキャシーさんのもとに自ら 連れてきました。これは、とても良心的なケースです。

Hikari の場合などは、飼い主が残酷にもエサを与えず、体重が 34キロと餓死寸前まで落ちてしまい、そんな やせ細った Hkari を見た近所の人が、キャシーさんに連絡をとってきました。Hikari は、まだ1歳でした。

飼い主は、Hikari の引渡しを拒否しつづけましたが、最後にはキャシーさんが強硬に Hikari を救い出し、センターで介護をして正常な体重にもどしました。そのあとも、その飼い主からの脅迫電話が続きましたが、キャシーさんは動じませんでした。こうしたケースは、珍しくないそうです。

センターのサイトの右上の Adoptions のところの Happy Tails には、最近になってレスキューされた犬と、その新しい家族の幸せそうな写真がたくさんのっています。

残念ながら、Hikari と私たちの写真は、サイトにはのせていません。元飼い主が写真を見て、Hikari を連れもどそうとするかもしれないからです。もっとも、レスキューされた犬は、その後は、姿、表情も全くちがって、健康で幸せそのものなので、前の飼い主には見分けがつかないそうですが。

ニューファンドランド犬のレスキュー等に興味のある方は、どうぞこちらの That Newfoundland Place をクリックしてご覧ください。また、よろしければ、Paypal で寄付のほうをお願いいたします。

 

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

魔法のごとく. . .

life_in_maine_magic魔法のごとく、森に命がよみがえってきた。この一週間かそこらでシダが林床に広がって、夕陽に染まると新緑が照り輝く。

ブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ  

春の入口を飾る花

life_in_maine_spring_arrives

©William Ash

ワイルドプラムの花が咲きはじめた。例年よりも少なくとも10日は遅い開花。雪によって4月が失われた季節となった今年、樹々は急いで新芽をだし、野草もスケジュールに追いつこうと躍起になっている。気温もいっしょに大あわてをしているようで、28℃まで上がったと思ったら、やりすぎた!とばかり、4℃まで下がるなど乱高下している。きのうから、やっとマルハナバチも姿を見せはじめ、今日はワイルドプラムの花のまわりを、ブンブンと音をたてて飛びまわっていた。

マルハナバチさん、かわいいおしりをふって、ふって、いっぱい受粉してくださいね。秋においしい実となったら、ジャムにさせてもらいますからね。

&nbspブログランキングに参加中です。下の二つのボタンをポチっと、クリックしていただけたら、とても嬉しいです。本日もご訪問、どうもありがとうございました。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(PENTAX)へ