グレー・ペアメイン〜メイン州のりんごの季節

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by William Ash

 

グレー・ペアメイン(Gray Pearmain)は、ラセットアップル(russet apple) に属している。当然、大地のような深い味がするが、ゴールデン・ラセットほど個性的ではなく、もっと混じりけがない。保存が効く、いいりんごだ。

晩秋の静けさ Part 1

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2006年にメイン州にきて、4.5エーカーの敷地に立つ小さなケープ式の家に落ち着いた。ほとんどは森林だが、一部だけ小さな野原になっていて、毎年わらを作るためにそれまで刈り込まれていた。私たちが購入してから、森にもどそうということになってほっておいたら、いろいろな植物が生え始めた。晩秋のこの時期、アキノキリンソウがたくさんの種をつけている。それまでひときは目立っていた黄金色は、今やうすい青みを帯びた銀色へとその輝きをかえている。

むつ—メイン州のりんごの季節

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by William Ash

メイン州でみつけた日本原産のりんごは、むつ(Mutsu)とフジ(Fuji)。けれど、耐寒性区分Zone5のメイン州ではふじは育たない。結局、果樹園で買える新鮮な日本原産のりんごは、このむつだけ。大きくてサクサクしながらも、細やかな食感。味は甘いながらも酸味がある。どこの国で食べようとも、やっぱりおいしい。冬の間、買い続けるりんごのひとつである。

ウインターバナナ〜メイン州のりんごの季節

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by William Ash

ウインターバナナ(Winter Banana)は、好きなリンゴのひとつだ。大きく、皮はツルツルしている。際立つ黄色をしていて、ところどころ染まったような赤みをもつので、最初は目をみはる。サクサクして歯ごたえがあり、ちょっと酸味があり、わずかながらもバナナの味がする。アップルパイをこのリンゴでよくつくるが、煮崩れして、焼くとアップルソースのようになる。生でかじるのが、いちばんおいしい!

ゴールデン・ラセット—メイン州のりんごの季節

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メイン州にはたくさんの果樹園があり、スーパーでは買えない珍しい種類のりんごが売られている。数年前、私はずっと探していた「ゴールデン・ラセット」をついに見つけた。こうした固定種(heirloom)のりんごは、アメリカでもめったに出会えない幻のりんごだ。

最初にこのりんごの名を聞いたのは、イギリスに長年住んだ夫の家族からで、「味は説明できないけど、おいしい」というものだった。実際、自分も食べてみて感じたことは「こんなりんごは食べたことがない」ということだった。小ぶりで、梨のような外見からはちょっと想像ができない。派手な味ではないのに、しっとりと甘い。あえていえば、高級感のある味なのに、大地の味がするというのか? それに、この食感は何なのだろう?

保存がきき、デザートアップルとして食するだけでなく、アップルサイダーにも使えるゴールデン・ラセット。待ちかねる晩秋の味覚のひとつである。

たんぽぽ駅

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今年の秋は、おだやかだ。例年なら初霜が、9月の終わりか10月のはじめにおりるのだが、まだそれがない。空からふってくる落ち葉の下で、わずかだがたんぽぽが春先のように咲いて、蜂が、我先にとやってくる。

このマルハナバチが、たんぽぽの上に陣取って二日がたった。花が閉じると、閉じた花の側面にひっついてじっとしていて、翌日に太陽が照って花が開くと、まとこうして花の上にのっている。

蜂はきっとこのたんぽぽを、駅に選んだのだ。もうすぐ虹のかけ橋が、この花におりてきて、花粉をおしりにたくさんつけたまま、蜂はそれをわたっていくのだろう。

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