写真展 ~ Home and Homelessness

exhibition_home_homelessness最近、出版された「地水火風空(Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness)」の中の一枚が、メイン州立大学の写真展「Home and Homelessness」に選考されました。この写真展は、メイン州あげてのフォトーグラフィーのお祭り「Maine Photo Project」の一環として行われるものです。

メイン州生まれの世界的に有名な写真家 George DeWolfe、他3名の写真家による審査によって選ばれた14人の写真家による60枚の作品が展示されます。10月9日から11月13日まで一般に無料で、9 a.m.–4 p.m、月曜から金曜日まで公開されます。よろしければ、足をお運びください。

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詩 ー ドイツ、1968年 ー

germany_1968

 

1968年 あなたが 笑っている

腰に手をあてて 毛糸の帽子をかぶり

緑の縞のセータをきて 茶色のコーディロイのズボンをはいて

ドイツで ポーズをきめて笑っている

4歳であり 4歳でないあなた

あなたは こうしてずっと命のはじまりにいて

生まれでたものに 微笑んでいる

  その押さえきれずに溢れでた歓びのなかで 万物は生まれ

  今も続く無邪気なクスクス笑いのなかに 万物が生きている

その姿をみると 私にもわかってくる

  神は 愛おしむという行為をとおしてのみ

  自分を現すことができるのだと それが本性なのだと

4歳であり4歳でないあなた

星の数ほどのキスを 私は贈る

 

(注)このブログの英語版のほうも、言語をEnglishに切り替えてご覧ください

メイン州の初秋

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by William Ash    写真をクリックして拡大してご覧ください。

初秋は、好きな季節だ。りんごの収穫がはじまり、それでいて、庭にはまだトマトがなっている。しかし、なんといっても美しいのは森。深い琥珀色と赤色にそまる晩秋の森もいいが、鮮烈なイエローとゴールドカラーが、まだ緑色のままの木々の間で生き生きと生える初秋の森の姿は、命そのものにあふれている。

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by William Ash     写真をクリックして拡大してご覧ください。

*写真について
ドキュメンタリーの写真を撮ることをしてきたので、このブログにのせる写真も、カメラのフルスクリーンに映ったものそのままを載せています。画像のコントラストに手を加えるぐらいのほかは、クリッピング、加工や修正等は一切していません。

Futon Daiko - William Ash

 

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霧峰に向いて

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Fog bank and Pemaquid Point by William Ash (写真をクリックして、拡大してご覧ください)

ペマキットポイント(Pemaquid Point)まで出かけた。この上なく美しいニューイングランドの秋の日、空に雲はなく、水平線もくっきりと見えているかのようだった。

ところが、目を凝らしてみれば、水平線と見えていたものは、メイン州ではよくみられる霧峰(fog bank)とよばれる濃い霧の層だった。霧峰は、思いのほか速いスピードで、岩場に座っていた私たちに迫ってきた。

海と空という大きく確かだった空間は、あっという間に霧のなかにきえ、太陽は真昼の白い満月に変わり、その白光にきらめく霧のなかで私たちはじっとして、霧がからだの中をも抜けていくような感覚に酔いしれていた。やがて、波音にまじって、人の声がした。「30年もここに通いつづけているけれど、こんな美しい霧峰は、はじめてだわ。」

 

庭のお客様

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by William Ash

メイン州の短い夏を、思いの限り楽しまんとするかのように
急速に成長した植物や虫たちは、
峠をこえて、はやくも冬の支度に入ろうとしている。
彼らはもうすぐ、魔法のように別世界へと姿をけして、
凍てつく冬の間を、そこで過ごすだろう。

けれど、今は、急いてはいない。
バラの香りをたのしむ余裕が、まだそこにある。

(写真をクリックすると拡大します)

 

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