筑土八幡神社—Tokyo Landscape

tokyo_tsukudohachiman東京が、ビルの海であることは知られているけれど、実際に見るまでは、数センチの場所も見逃さずに乱立するビルの姿は想像もつかない。ましてや、丘や谷もあるという東京の地形は、あまり知られていないので、見るものにとっては新鮮に感じられる。

画像は、写真集「地水火風空」からもれた4000枚のうちのひとつで、新宿区の丘の上にある筑土神社の写真だ。神社は、かつては江戸を見下ろせるサイトとして、名が知られていただろうが、今日では、何十にも重なりあうビルの中に隠れてしまっている。それでも春、参道の桜の花が咲けば、だれもが神社に気がつくにちがいない。

石の鳥居は、1726年にできたもので、これだけが第二次世界大戦の東京大空襲を生き残り、あとは焼けてしまった。入口には、新年用に竹が飾られてある。門の左には、子供用の小さな公園がある。

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足元の水音—Tokyo Landscape

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©William Ash

東京の高田馬場。写真の付近は、善福寺川が地下水路へと入っていくあたりで、川はやがてまた地上に出て神田川と合流する。先月末に出版した写真集「地水火風空〜東京ランドスケープ」に入れた写真は、プロジェクトのために撮影した写真のうちの2%にも満たない。この写真も、入れなかった98%のうちの一枚だ。

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もうすぐ発売!〜 地水火風空

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東京のランドスケープの写真集

「 Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape」

6月28日に発売されます。

日英バイリンガル編集です。こちらをクリックして、詳細をご覧ください。また画像の本の表紙(左)と裏表紙(右)をクリックすると拡大されます。

 

ランドマークの定義

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©William Ash

女神が海を見渡して、トーチを空へと掲げている。自由の女神は、世界中の疲れた人々や虐げられてきた人々を受け入れることを宣言するもので、彼女の後ろには、海をわたってきて夢を叶えようとする人々が目指す大都市が横たわる。

日本には、写真の東京をふくめた4都市に、自由の女神のレプリカがあるそうだ。女神の慈愛の精神にふさわしい都市を目指しているのだろうけれど、ニューヨークの自由の女神様も、日本の自由の女神様も、たまには後ろを振り返って、内陸の様子も見ていただきたいもの‥。

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地水火風空 

earth_water_fire_wind_emptiness__book_cover Earth, Water, Fire, Wind, Emptiness: Tokyo Landscape
がもうすぐ発売されます。

10年間住んだことがある東京、その東京の自然の風景、自然のランドスケープとは何か? という素朴な疑問からはじまり、日本仏教の五大でもある「地水火風空」よりインスピレーションを受けて、時間と空間を織り込んだ静かな物語のような写真集ができあがりました。22×28センチで、80枚のカラー写真からなる日英のバイリンガル写真集です。どうぞお楽しみに。

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Tokyoランドスケープ

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©William Ash

都市はどこでもそうだが、東京も、層の重なりからできている。ひとつの層の上に、また別の層が重なっていき、時とともに古い層がのぞかれ、新しい層が加わる。でも、景色を見るときは、全体をただひとつの固まりというか、昔も、これからも、永遠にあるもののように感じる。

もし、100年前に、この写真をとった場所にいるとしたら‥‥、見えるのは、東京湾と水平線、そして空だけ。写真にあるビルや鉄道はもとより、陸もなく、運河すらなかった。そして、自分はといえば、船の上にいることになる。

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東京ゴースト・ストーリー

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©William Ash

東京駅と隅田川の間に、於岩稲荷田宮神社がある。19世紀に作られた「東海道四谷怪談」のお岩さんが祭られていて、お岩さんを演じる役者が、たたりを恐れて、かならずお参りをする場所として知られている。

お岩さんは実在した人らしいが、話そのものは全くのフィクションで、ある説では、不幸どころか幸福な人生をおくったとも言われている。なのに、どうしてわざわざ怖いお化け話をつくるのか? しかも、当時は大ヒットしたらしい。

妖怪とえいば、四国遍路をしていたとき、フィクションどころか、手が出てきた! 声が聞こえてきた!と、お坊さんや遍路から、お化けの体験話を聞いたことがあった。不思議なことに、みなさんどこか生き生きとして、ほくそ笑むような感じで話をしてくれた。今にして思えば、この人たちこそが、ほんとうは妖怪だったのかもしれない。

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Tokyo~人の森の気配

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©William Ash

メイン州は、森林面積の占める割合が86%と全米でもっとも高く、その割合は世界の傾向に反して、なぜか年々増えている。そういうところに住んでいると、ときどき東京の町中を歩きたくなる。

東京の住宅地は、ぎっしりと家で詰まっていて、とてもおもしろい。東京の一世帯あたりの平均の居住面積は、約68㎡。写真は板橋区で、人口密度は1k㎡あたり16924人。メイン州は、15人‥‥。

都心や湾岸でなければ、東京には、まだまだ一戸建ての家が多く見られ、夕方に歩けば、焼き肉やカレーの臭いが風に漂っていたり、テレビの音がし、自転車を降りて門のなかにしまう人や、洗濯物をあわてて取り入れる人の姿がバルコニーに見られる。

そして、煩雑ながらも家々の前にならぶ植木鉢の数々。美しいもの、優しいものに寄りそう人の心が見えてきて、ほっとしたり、うれしくなったりする。

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中央防波堤—海上のオリンピック

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©William Ash

中央防波堤は内側(画像中央)と外側(画像下)を合わせると、東京湾にある埋立て地のなかでもっとも大きく、完成時の予想面積は989ヘクタール。東京ドームの127倍にもなる。東北大震災の瓦礫50万トンも、ここに埋められている。

地平線上には、同じく埋立て地のお台場がみえ、その後ろに東京の都心が続く。これまでに250平方キロメーターもの東京湾の海が、埋立て地にかわった。公園などもつくられて、憩いの場所にもなっている。

そして、ついにオリンピックまでやってくる。

ここで、2020年の夏、オリンピックの一部の競技が行われる。外側埋立地で自転車競技、内側埋立地の海の森公園で、ボート、カヌー、馬術などが予定されているらしい。

潮風のなかのオリンピック‥。東京湾のイメージは、子供のころとは比べ物にならないほど、クリーンで、しかも洗練されたものになっている。

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