お星様へ

天空にまします数々のお星さま

丸ければ
宇宙で うまくまわっていられますか?

それとも
まわっているうちに
あの手この手で 宇宙が
丸くしにかかってくるんですか

それとも
何でもかんでも
遠くにおいてしまえば
丸く見えてくるもんですか?

つまり
距離をおくってことですね

(1985)

恋愛詩集「乙姫から浦島太郎に告ぐ」第1章出会い前より

この詩の英訳は、こちらの英語版サイトへどうぞ

日本の思い出 ~ お花見

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©William Ash  クリックして拡大してご覧ください

この時期、日本のブログをみると桜三昧で、日本中が桜の花で埋まっているかのようだ。メイン州では、やっと雪が消えたばかり。桜の樹も一度しかみたことがない。写真は、大阪の公園で10年以上も前に撮影したもので、お花見の人で木々の下はいっぱいだった。メインの家の窓ガラスから見た外の景色が、こんな感じであったなら‥‥。桜を愛でる人の心よ、桜は散っても、いつまでも幸え給え。

 

「日本の思い出~桜の花より生まれし人々へ」

 

桜の花のした

家族連れが 学生が 子供が 恋人たちが

歩いてはとまり 歩いてはとまり

まるで 稚児のようだ

 

ホームレスの人たちが

段ボールの家からでてきて 頭をつきあわせ

みんなで将棋をしている

 

鳥の声が 犬の吠える声が

カラオケの音が 手拍子の音がする

 

赤ん坊に 花を指さす母親がいて

その下で昼寝をしているおじさんがいる

 

コンビニの弁当を片手に 中学生たちがあつまって

地べたで笑い転げ

老人ホームの団体が 車いすを馬のようにのりこなし

バーベキューをしている

 

なんという所だろう

この人たちは どこからきたのだろう?

春は

得体のしれない空間を浮かばせる

それは 桜の花にはじまり おわる

 

鳥が 惜しげもなくついばむ花びらが

砂時計の砂のように

ひざを並べ 鮮やかな弁当に

箸をのばす人々に 落ちていく

 

あー 日本人よ こうして

つかの間の生を祝いながら

ともにのぼっていこう

 

DNAの螺旋を

スルスルとのぼりつめ

桜の花のもとに集まろう

小さな座布団をも分ちあうことを知っている人々には

すわっても なおすわりきれない玉座が そこにある

 

さあ 日本人よ のぼっていこう

 

この世のものも

あの世のものも

夜桜の下で 星をながめよう

愛でる心にすべてをゆずり、お腹一杯になった人々には

かなたの輝きも またなんて 親しいものに見えるだろう

(©Naomi Otsubo 2014)

 

(注)この詩のオリジナル版の英訳が「Translation:Bates International Poetry Festival 2011」に納められています。詳しくは、こちらをクリックしてください。

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メイン州の詩 ~ 冬の針葉樹

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©William Ash

暖気がぬけたあと、水分をたっぷりふくんだ重い雪が降った。雪だるまをつくるのにはもってこいだが、雪かきをする身には‥‥こたえる。常緑樹にもべっとりとついて、そのまま凍りついてしまった。日頃は、落葉樹の葉の色の移り変わりに目がいきがちだが、松やもみ、トウヒといった針葉樹は、冬になると、その貫禄を十分にみせてくる。実に大らかで、雪をまとった姿には、どこか高貴な余裕が感じられる。その足元で暮らしている自分は、さながらホビットというところか。

「仏像」

緑の衣に 白い雪

ゆったりと しなりながら

厳寒の森にたつ針葉樹

見上げる私には

目をふせて

少し微笑んでいるお顔が見えるよう

あなた方は

彫られる前から 仏様

 

©Naomi Otsubo

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メイン州の詩 ~ Ice Storm 5

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©William Ash  アイスストーム後の庭

 

寒々と 凍りつきながらも

ひとつひとつが 静かに灯る

 

赤い実  赤い実

まるで 小さな りんご飴

 

日本の祭りを思いだし

私も氷の中で ぽっと なる

 

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メイン州の冬は、マイナス20度になることが、ひと冬に数回ある。クリスマス前には、数年ぶりに氷雨の嵐がきた。その後、気温があがらず、1週間以上は、木々が氷におおわれていた。

 

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メイン州の詩 ~ 冬の月光, Part 1

moonlit_forest_1

冬の満月

月明かり  雪明かり

蒼白き海底から

月を仰ぐ