ほとんど雨が降らない大地

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©William Ash

今年の夏は、異常なぐらい雨が少ない。夕立の予報が出ても、雨も落とさずに雨雲だけが頭上を過ぎていく。我が家の庭は草ぼうぼうの状態だから、なんとか植物が生き延びているけれど、芝を刈っている人たちの庭は、まだらに茶色になってきている。

こういう夏は、雑草がどれだけ大地に含まれた水の蒸発を防いでいるかがよくわかる。中でも驚きなのは、草の中に生えてきたズッキーニを見つけたこと。全く水をやっていないのに、草の中で枯れずに実をつけている。ズッキーニは、毎日水をやらないと枯れてしまうほど水が必要な植物なのに、雑草の間で大きくなっていくなんて、植物が協力し合っているとしか思えない。

夏の風物詩、ブラックベリー2016

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©William Ash

ブラックベリーが実りはじめた。昨年のがまだ冷凍庫に残っているぐらい、我が家の庭からとれる野生のフルーツの中では収穫量が多い。涼しくて、まだ明るい夏の夕暮れに、野原のブラックベリーを二人して積むことが、夏の年中行事となってきた。

ぶどう  2016

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©William Ash

植えてから6年目の今年、ぶどうがたくさんの実をつけた。去年は、ブルージェイにとられてしまったので、今年はネットをかぶせた。

毎年、実が紫になって枯れてしまう病気にかかる。ネットによれば「収穫はあきらめよ」みたいなことが書かれているけれど、とんでもない。病気になったものだけを頻繁に取り除けば、問題なく無農薬の青ぶどうが秋には食べられる。なんたって青ぶどうの場合は皮に栄養があるから、皮ごと食べたいのだ。

真夜中の稲妻 2016

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©William Ash

真夜中に雷雨がきて、目が覚めた。暴風に揺れる樹々を打つ雨音が、開けっ放しの窓の向こうの真っ暗な森から聞こえてくる。樹々の歓声のように生き生きとしていて、一瞬、外が明るくなったと思ったら、大気にヒビをいれたような雷鳴がした。画像は、稲妻で明るく照らされた窓の外の木立。

視線の片隅にあるもの 〜 夏

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©William Ash

家の裏の森や野原にはいろいろなものがいるけれど、まわりの色にうまく紛れていて、わかるのは動いたときだけだ。このトンボも、野生のごぼうの種にとまってじっとしていたら、見逃してしまったかもしれない。このトンボ、よく見てみるとすばらしい。life_in_maine_dragonfly_3羽の細やかさや色、頭の後ろの黄色といい、このトンボがたどってきた進化を思うと驚異だ。

桃 2016

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この季節、虫はいれども、気温が下がる夕方には庭をブラブラしたくなる。7月、果実は日一日大きくなっていく。今年、たくさんの花をつけた桃だったが、実もたわわになっている。