今年の冬は、おかしい。2月なのに、最高気温が0度以上の日が多い。いつもなら雪が30センチは積もっているのに、2月に雨が降って雪を解かしてしまった。2月に林床に澄んだ雪解け水がたまるなんて珍しい。この季節を泥の季節というのだけれど、たいては3月の半ば過ぎから始まるので、2月だととてもそんな気分になれない。春が近そうな景色でありながら、感覚がそれを疑っている。
「Pentax 645」タグアーカイブ
不毛な砂地
最近、アート、とくに写真における自然保護について話をしたりすることがある。そのたびに、「今のアートの世界は、この世界とその美に飽きているなぁ」と感じる。
写真は、真実ではなくてフィクションであると歌い上げて、そのアイデアをやみくもに崇拝している。まるで自己陶酔的な現代に同調しているように見える。この世界を奇抜なところに見せたり、深遠なものを陳腐なものとして表現するために、写真が利用されている。
アート以外のカルチャーでも、この世界に飽きてしまったのか?
興奮ばかりを追い求める中毒患者のように、目新しいこと、なにか奇妙で変わったことばかり探している。すぐに気を引くようなものがなければ、他へ移ってしまう。 広告写真のせいで、人間は、一目でパッと理解するか、喜びを感じるものをほしがるように条件づけられてしまったのか?
上の写真は、ベイツモースマウンテン保護地区のシーウォールビーチにそって広がっている砂丘だ。陸の有機堆積物が、風と水が運命をまかせて、細やかな砂丘の砂となった。植物は、こんな不毛な場所でも進化し、侵略し、砂丘が風や水で動かないように押さえている。厳しい冬になっても、しっかりと砂をにぎりしめている。今の茶色から、夏に緑色になったときでも、それは美しい。
蛇紋石
この岩は、皮膚が緑の蛇に似ているところから、蛇紋石(じゃもんせき)という名前をもっている。こういう美しい石を見ると、拾って宝物にしたくなる人もいるかもしれない。
世界遺産であるカナダのグロスモーン国立公園には、岩どころか、蛇紋石からなる大きくて平な山がある。まるまる蛇紋石からできていて、テーブルランドと呼ばれている。数億年前に地下のマントルが地表に押し上げられたとき、二つの大陸の間にあった海が消えてしまい、地表に残されてしまって出来上がったらしい。
緑の岩の山にいってみれば……、
全く植物の姿が見られない。岩の成分が植物には有害だからだ。数億年たった今でも丸裸のままの山に立てば、不気味というか、やはり人間の肌には合わないような感じがした。
夏を待っているもの
公園のあちこちには、夏には人間がいることを示す証拠があるものの、メイン州の冬は静か。みんな、フロリダに南下してしまったのか。(リード州立公園のグリフィスヘッドにて撮影)
彼と、彼女と見た水平線
どこかの大地の先に立ち
彼らは今も
かなたを見つめているだろうか
陸のやわらかな端
海藻
ステンドグラス
竜ほどに大きな魚たち
Photobook 2015
「Photobook 2015」のオープニングが、マサチューセッツの Griffin Museum of Photography で先日、行われました。この展覧会は3月6日までおこなわれ、私の写真集「Earth Water Fire Wind Emptiness: Tokyo Landscapes」 (地水火風空ー東京ランドスケープ)他、選ばれた本はオンラインで購入できます。この写真美術館では、ほかにも個展が同時開催されています。お近くの人は、ぜひ足を運んでみてください。
砂糖なしの黒豆チョコレートファッジ
チョコレートを、昨年から手作りで作りはじめた。このレシピは、世界で最強のミキサーなる「Blendtec」のサイトからのものを、自分なりにアレンジし、砂糖なしにしたもの。固いチョコレートではなくて、ファッジといって柔らかめ。
黒豆が主な原料だから、ヘルシー(かな)。決めては、映画の「ショコラ」ではないが、少しチリを入れて味を引きしめること。上の画像のものは、黒豆をミキサーにかけてトロトロにしたけれど、豆が残るように荒めにかけたら、もちごめにくるんで「チョコレート黒豆おはぎ」にもできる。
Blendtedのミキサーは、ミキサーにしては高いし、しかもアメリカ製品ということもあって、2年もの間、買う価値があるのか迷ってしまった。でも、買ってみると便利だし使える。ともかく洗うのが簡単なのがいい。毎日使っても、負担にならない。
それに全粒粉の小麦粉も、自分で小麦を買って作ることができるし、お米もひいてパウダーにしてケーキやパンに使うことができる。ともかく、なんでもパウダーにすることができるのはありがたい。自分が使う料理の材料を、しっかり原料の段階から管理できるので、とても安心だ。庭の食べられ野草は、大量に乾燥させてミキサーにかけて粉にして、パンや料理に使っている。
さて、レシピはこちら
「砂糖なしの黒豆チョコレートファッジ」
(1 cup はアメリカの計量カップで、およそ240 ml )
3 cups 煮た黒豆
6個 乾燥させたデーツ、またはいちじくなど
2/3 cup ココナッツオイル
1 cups 製菓用カカオパウダー(良質なものを選ぶこと)
1/2 〜 2/3 cup ハチミツまたは メープルシロップ
小さじ 1/5 チリパウダー
1 cup 好きなナッツ(オプショナル)
ナッツ以外は、みんなミキサーに入れて、好みの柔らかにする。そこにナッツを入れて、数回ポルス。それを、20センチx 20 センチの容器に流しいれて、冷蔵庫で2時間冷やしてできあがり。好きなサイズに切って召し上がれ。残りは、フリーザーで保存可能。