New Years Day, 2017

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©William Ash

新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

年末に30センチの大雪が降って、二日間ほど停電し、本日の元旦の朝に復旧した。電池で動くラジオから聞こえてくる音楽を聞きながら年を越した。停電には困るが、大雪のあとの森はやはり美しい。

A Different Light ~ 光がちがえば Part 1

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©William Ash

普段に見ている光や色は、人間だから、そう見えているにすぎなくて、もっと長い近赤外波長で見てみると、世界はとてもちがって見える。

たとえば、植物を緑色にするクロロフィル(葉緑素)は、近赤外線にあてると強く照り返えす性質があるので、成長している植物を近赤外線で見てみると輝いてみえる。

上の写真は近赤外線、下のは人間の目でみた森の様子だ。上の画像のほうを見ると、目新しいせいかもしれないけれど、なんとなく妖精が住んでいるように思えてくる……。 続きを読む

In the Shadow of the Moon ~ 月影の中

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©William Ash

水曜日は、月影の森を歩いた。満月の光が、積もった白い雪に照り返し、その中を歩けば空気は澄んで鋭く、音は冬の空に消えていくかのよう。この世界でそれぞれの固体の型を作っている固い枠が失われて、樹々はみな影となり、距離も大きさも幻想になる。

A Murder of Crows ~ カラスの群れ

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©William Ash

12月になると、たくさんのカラスがいっしょになって眠りにつくようで、一年のうちにこんな姿が目につくのは、冬ぐらい。群れの規模も大きいけれど、まあ、おしゃべりみたいでうるさい。

カラスの群れは、a murder of crows と英語ではいわれるぐらいだから、カラスは人間には恐れられているのだろう。それに、煮ても焼いても食べれないし、頭がいい。人間の都合のいい使い物にはならない。

もうどうみたって人間の上をいく動物のようで、子どもの頃からカラスのお友達がほしくてしかたがない。でも、冬のこんなにうるさい姿を見ると、鳥とはいえお友達にするのは、集団行動が苦手な内向的なカラスに限るかも……と思えてくる。

Snowy Day in Maine ~ ついに雪来る

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©William Ash

昨日は、ついに雪が本格的に降った。たった5センチぐらいだったが、光は灰色で、磨かれたステンレスのよう。雪はまわりの音を吸い込んで静か。雪遊びを楽しむ子どもの笑い声だけが、どこからか聞こえてくる。

野原にいって写真を撮ってみれば、ものすごく奥行きのある場所なのに、画像ではきれいに描かれた縦線の集まりに見える。

First Snow ~ 初雪 2016

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©William Ash

目覚めてみれば、窓の外は白。初雪となった。みぞれ程度で終ったけれど、これまで暖かな秋を安穏とすごしてきた身にとっては、いきなりきただけに、つらい冬の洗礼だ。ブラックベリーの枝はしなだれて、8月のあの元気な姿はどこへやら。

Fading Light ~ 消えゆく光

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©William Ash

もう4時半になると日が暮れる。夏には、空からゆっくりと光が引いていったものだったが、今は太陽が沈んでしまえば、光には大地を照らし続ける力など残っていないので、どんどん辺りが暗くなっていく。この酷なる残照の美しさは、まぎれもなく冬の到来が近いことを告げている.