食べられる庭 ~ Blue Spruce

©William Ash

Blue spruce(picea pungens)にはいろいろな呼び名があるけれど、ロッキー山脈が原産のトウヒなので、コロラドトウヒという名でよく知られている。美しい青緑色の針葉を持っていて、緑の常緑樹の中でひときわ目立つ。葉にはビタミンCが豊富で、とくに春先の薄い青緑色した葉は、生でも食べられ、脳を刺激してみたい人にはおすすめ。レモンを人生最初にかじったときも、こんな反応をしたにちがいないと思えるような味で、レモンほどすっぱくはないのだが、刺激的。他にはどこにもない青緑色の味が楽しめる。甘いような、苦いような、酸っぱいような……。普通は、砂糖や甘味料をまぜて、お茶として飲むらしい。

Earth’s Endless Effort ~ 絶え間ない地球の努力

©William Ash

Trees are Earth’s endless effort to speak to the listening heaven.

—Rabindranath Tagore

〈訳)

 樹々とは
耳をすましている天へ話しかけようとしている地球の
絶え間ない努力の証である。

ー タゴール、(インドの詩人)

The Green of Spring ~ 春の緑

©William Ash

家の周りが黄緑の新緑でいっぱいで、体の中にまで枝が伸びて入ってくるような気がしてくる。地球の自転や公転のスピードなんて感じることはできないが、5月の森は自然のスピードをヒシヒシと感じさせてくれる。この2週間で、あの長くてグレーな冬がもうはるか昔のことのよう。たった4つの季節しかないのに、毎年季節ごとに驚きを感じられることが不思議だ。

Spring Ablaze ~ 燃える春

©William Ash

新緑の緑が、もっとも映える時期になった。今年の春は雨が多かったのでみずみずしく、林床にもシダの緑がどんどん広がっている。そんな森を見ていると、自分がなんとなく緑の水の中に浮いているような気がしたが、近赤外で撮ってみれば、きらめきでいっぱいだ。