ワシントンDC ~ リンカーン・メモリアル

©William Ash

40年近くも前の話だが、大学ではアメリカ史を専攻した。今思えば、あの頃はリンカーンを全く理解していなかったように思う。海を越えた偉人の名前だけ記憶する勉強に、いったいなんの意味があったのか。

こうして実際にアメリカに住んでみると、この国で、しかも19世紀という昔に、南北戦争で北軍を主導し、奴隷解放宣言をしたリンカーンの精神力、コミットメントの強さが、計り知れないレベルであることがわかる。「こんな人もいたんだなぁ」などと、当時のこの人の気持ちや様子を想像しようとしたとき、はじめてひとつの歴史を学んだように感じた。

カンザスシティの暮らし ~ パイプオルガンと竜巻警報

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昨夜、カフマンセンターで行われた Jan Kraybill のパイプオルガンコンサートに行った。最後の1曲というところで、いくつかの携帯が鳴りだした。やがてセキュリティーが、舞台にずかずかと出てきて言った。

「竜巻による避難警報が出ました。すでに近くの町に、竜巻がタッチダウンしたようです。警報が解除されるまで、座席で待っていてください。ロビーにも出ないように」

人生最初の竜巻警報、、、どうなることか

解除を待つ間、オルガニストの Jan とカンザスシティー交響楽団のディレクターが舞台で、パイプオルガンなどについて話をしてくれた。これが、実になごやかな雰囲気を作り出してくれた。さすがプロ。観客を大切にしてくれる。

二人によれば、ここのパイプオルガンのパイプの数は、5548本。チェロ、トランペットといっしょに演奏したとき、オルガンとは思えないほど表現豊かに聞こえたのだが、ここのオルガンは教会のパイプオルガンとは違い、他の楽器と共演ができるように、音域、音色、音色、音量などを変えられるのだという。 コンピュータ顔負けで、オルガニストの Jan ですら、すべての音色を試したことはないらしい。

40分ぐらいすると、警報が解除された。Jan はトークのあとの疲れもみせずに、最後の1曲を弾き、観客が総立ちして大喝采をすると、うれしいことに圧巻のアンコールで応えてくれた。

外に出ると、雨は小降りになっていた。嵐は、竜巻にはならずに通り過ぎていった。ありがたや。(この夜、20個の竜巻が発生したらしい、、、)

 

アテンション!

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我が家のプリンセスであるHikariは、9歳。大型犬のニューファンドランド犬としては老犬だ。でも今だに子犬の顔をし、好奇心旺盛。散歩中に他の犬を見つけたらしく、目を輝かせてその犬が来るのを待っている。メイン州、フロリダ州と、これまで難なく環境に適応してきたけれど、カンザスシティーもお手の物。本当のところは、どうもシティーガールのようだ。