ワシントンDCのクリスマス 2021 ~ Part 2

©︎William Ash

カナダ大使館のクリスマスツリー。ノーバスコシアから持ってきた木らしい。
後ろの建物は、国立アート美術館。

クリスマスツリーは、とてもノスタルジック。この1年がどうであれ、どこか美しく落ち着いた心持ちにしてくれる。イルミネーションを楽しみながら街を歩くと、平和のありがたみをしみじみと感じる。

でも、

ひとつ前のブログの議事堂前のツリーにせよ、どこにせよ、環境問題を国際会議で議論している政府機関が、森にとってはハブとして重要であったに違いない大木を切って、わざわざ運んで飾っている。

来年には、使い回しが効く人工の巨大クリスマスツリーが登場してくれて、もっと明るい気持ちでツリーのイルミネーションを楽しめるといいなぁ。

ワシントンDCのクリスマス 2021 ~ Part 1

©︎William Ash

We wish you a Merry Christmas
from Hakusan Creation

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日中はTシャツでも歩けるような天候に恵まれたDCのクリスマス。
メイン州の雪嵐のクリスマス、フロリダの30度越えのクリスマス、
KCの0度ぐらいのクリスマスと、
様々な気候の中でクリスマスを過ごしてきたが、
DCの気候は東京に近くて過ごしやすい。
でも、流石に12月末にTシャツ日和になるとは思ってもいなかった。
市内では、サンタの帽子を被った人が歩いていたりする。

ワシントンDCの風景 ~ 693,000 本の白い旗

©William Ash

10月4まで、ワシントンDCのワシントン・メモリアルの周りには、コロナで亡くなられた人を追悼する白い旗が並べられている。合計死亡者数と旗の数が合うように、日々、旗を足している。追悼に訪れる人も、後を絶たない。

私たちが訪れた水曜日の死亡者の数は69万3000人だったので、それに近い数の旗が芝一面に、広がっていた。数字を旗として認知して、あらためて死亡した人の数の多さに驚かされた。白い花の海だった。

これを、データ・ビジュアライズというのだろうか。

旗の中には、追悼の言葉が、家族や知人によって書かれたものもある。風になびいたとき、「ママ…」「パパ…」「おばあちゃん…」「ミス…」という言葉が視界に入ってくると、心が痛んだ。

コロナは収束に向かっているというけれど、アメリカでは毎日およそ2000人が亡くなっている。今日の10月1日金曜日現在では、69万7988人。

ただ、不思議でならない。義務ではないが、まわりでジョギングや散歩をしている人たちが、全くマスクをしていない。この旗の海が視界に入っているはずなのに、どういうことだろうか? まさにサバイバー・バイアス。

子供たちはワクチンを接種していないし、いつ新種のコロナが現れるかわかない。つくづく、同じものを見ても人の反応はそれぞれで、脳内ワイヤリングのちがいを感じた。

ワシントンDC ~ Renwick Gallery 2

レンウィック・ギャラリーの2階の大ホールでは、ジャネット・エシェルマン(Janet Echelman)の個展が開催されていた。この人のことは、TEDを通して知ってはいたが、作品を見たのは初めてで、予想外に魅惑的だった。

空中にロープを張り、照明を変化させて空間を演出。これが野外だと作品が風に揺れて変形をし、さらに美しい。

照明の色が変わるたびに、作品が微妙に美しく変容していき、Light と Color の絶妙な調節が効いている。シンプルだからだろうか。床のカーペットと相まって、不思議な宇宙的空間を感じさせる。

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ジャネット・エシェルマンのTED はこちらから。日本語訳つきです。