森で見つけたセミの抜け殻。折り紙で作られたみたい。
「メイン州の夏」タグアーカイブ
見た目よりも複雑なものが、そこにはある‥。
カメラは人間の視覚をまねたものだから、シャッターを押せば、自分が見たイメージをカメラが捉えたと思いがち。でも人間の目は、そんな単純なものじゃない。
たとえば、中央の画像の「夕暮れの景色」を見ているとする。
ところが目の網膜のある細胞は、左の画像のように、どれだけ明るいかという輝度がわかるが、色には反応しない。また他のある細胞は、右の画像のように、色に反応できるが、輝度はわからない。これらの別々な細胞から、輝度と色のシグナルが脳に送られる。しかも、別々な場所に送られる。
だから、見ている景色とは、左の画像(輝度だけの画像)と右の画像(色だけの画像)が、別々に脳内で処理されることによって再生された画像にすぎない。
生物が色に反応するようになったのは、進化の過程でいえばごく最近のことらしいが、色に反応できることは、とてもすばらしいこと。輝度だけじゃあ、空はつまらない。
水平線上のオレンジ色の空(中央の画像)が、雲の間から見える青い空と同じ明るさ(左の画像)に見えてしまって、夕焼けの空ではなくなってしまう。視覚に色が加わったからこそ、見えるようになったものがたくさんある。もちろん、右の画像からもわかるように、色だけだと構造や詳細はわからない。
光、光というけれど、電磁スペクトルのなかで見えるところまでの呼び名にすぎないし、目に見える色は、人間の視覚が光に反応しているからそう見えるだけで、実際に自然界にそうあるわけではない。
でも、輝度と色に加えて、想像をも超えた美しい世界に反応できる知覚システムを、もっともてるように進化していけたらいいな。
ペマキット・ポイントの夕暮れ
ブラックベリーの終った野原
7月から始まったブラックベリーの収穫が終った。今年は、8月の終わりからこれまで、晴天と雨がほどよく繰り返したせいか、とてもたくさんとれた。ほとんどは冷凍庫に入り、冬の間、パイやスムージー、パンに入れたりして食べることになる。野原は今、色づきはじめたブラックベリーとゴールデンロッド(アキノキリンソウ)の花で輝いている。
小さなお池は、いかがなもので。
一日の終わりに
アーカディア国立公園のスクーディック・ポイントにある「小さなムースの島」の夕暮れ。現実という概念が消えそうな時間。満月の夕暮れの海は、こちらをクリック。
岩と花
スクーディック・ポイントの花崗岩の間に、美しい黒い岩層がある。玄武岩で、数億年前に花崗岩の間から流れでたらしい。岩の物語は古く、長く、今、その間に一夏を生きんとするつ野花がひとつ。
満月と夕暮れ〜スクーディック・ポイント
流体力学
野菜いろいろ
昨日、ズッキーニと豆、キュウリを収穫した。すべてエアルーム(固定種)で、種はメイン州の種会社Fedco Seedから取りよせた。Fedcoの種はほぼみなエアルームで、値段も手頃。カタログは今の時代には珍しく、写真がない。そのかわりに、それぞれの野菜への愛がいっぱいつまった説明や思い入れ、歴史が載っていておもしろい。インターネットのサイトの方には、もちろん写真がついている。
左は、Early Summer Yellow Crookneck Squash。15センチから20センチぐらいで収穫して、生のままサラダにいれる。中央は豆類で、長いのが Kentucky Wonder、中間の大きさのものが Provider、細目のが Masai、紫色のが Blue Coco。赤いミニトマトの Gardener’s Delight が、ちゃっかりいっしょに写っている。豆はどんどんできるので、このまま冷凍保存する。右は今年初めて育てたキュウリ。左の丸いのはレモンキュウリ(Lemon cucumber)で、フレッシュな味がする。右のキュウリは、Bourbonne Cornichon pickling cucumberで、ピクルス向け。水か肥料が足りなかったのか、それとも害虫かわからないが、緑のはずが黄色になってしまった。これで食べられるのかな?