移りゆく季節 Part 1

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©William Ash

春は そう易々とは メイン州に訪れない
雪も氷も 簡単には消えてくれない
大地にやさしくキスをして
ゆっくりゆっくり 冬を溶かしながら やってくる

2月も終わりになると、キャビンフィーバーの人間たちを慰めるかのように、最高気温が10度近くになる日が続くことがある。(もちろん、また氷点下にもどるのだが‥‥。)ベイツモースマウンテン自然保護地区内の塩性湿地にある池も、氷の下から姿をみせた。数ヶ月もすれば、稚魚が泳ぎだすだろう。この池は、湿地を流れる川とはつながっていない。ポツンと、湿地のなかで孤立している。それでも、魚が生息しているし、興味深いことに、塩分濃度が、湿原に流れ込んでいる海水よりも高い。

 

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冬の森

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©William Ash

火曜日、木曜日と連続して雪が積もった。火曜日は、珍しく重たい雪だったので、除雪に汗をかいた。その一方で、森はとても静かだ。暴風にとばされた雪が、林床のあちこちに偏って積もっている。5、6センチのところもあれば、踏み出した片足が、深みにごそっとはまるように沈んで転ぶこともある。雪の中を歩くのは、難しい。動物たちも、雪の上に足跡を残していくこともあるが、多くは、雪の中にトンネルをつくって移動しているようだ。

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冬景色 ~ 薄きベール

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©William Ash ( Bate-Morse Mountain Conservation Area) クリックすると拡大されます

湿地というと、その音の響きや漢字そのものからして、どこか地味で不健康というか不衛生な印象をもってしまいがちだ。しかし、その生命力、特に海水が流れいる湿地帯の生命力は驚異的だ。海と陸の間にあるため、環境は厳しい。塩分も気温も、水位も、日々、極端に変わっていく。上の写真は、 Bate-Morse Mountain Conservation Areaの東のはじにある湿地帯の冬の写真で、こうした湿地帯がモース川にそって広がっている。

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メイン州の詩 ~ 冬の針葉樹

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©William Ash

暖気がぬけたあと、水分をたっぷりふくんだ重い雪が降った。雪だるまをつくるのにはもってこいだが、雪かきをする身には‥‥こたえる。常緑樹にもべっとりとついて、そのまま凍りついてしまった。日頃は、落葉樹の葉の色の移り変わりに目がいきがちだが、松やもみ、トウヒといった針葉樹は、冬になると、その貫禄を十分にみせてくる。実に大らかで、雪をまとった姿には、どこか高貴な余裕が感じられる。その足元で暮らしている自分は、さながらホビットというところか。

「仏像」

緑の衣に 白い雪

ゆったりと しなりながら

厳寒の森にたつ針葉樹

見上げる私には

目をふせて

少し微笑んでいるお顔が見えるよう

あなた方は

彫られる前から 仏様

 

©Naomi Otsubo

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冬の霧

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©William Ash

メイン州では1月がもっとも寒くなる。年初めにきた極渦では、例年のことながら、私の住んでいる地域では気温がマイナス25℃まで落ちた。ところが、そのあとに暖かな空気が流れこみ、一週間以上も最高気温が0℃を超え、10℃になる日まであった。雪はとけはじめ、あたりに霧がたちこめた。生き物たちの安堵の息のように、大地から上がってくる霧のなかで、森の空間はゆるゆるとほどけ、遠くへかすんでいくようだった。

 

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氷の嵐 ~ Ice Storm, Part 6

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©William Ash  クリックすると拡大されます。

12月の終わりから1月のはじめまで、庭の角にあるアキノキリンソウや野生のブラックベリーは、凍りつていた。ひとつひとつが強烈なメイン州の四季。今ある季節に心は完全にとらえられ、過ぎ去った風景は、あっさりと記憶から消えてしまう。夏の勢いや秋の色鮮やかな姿など、なかなか思い出せない。

 

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ワシントン山のアルパインガーデン

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©William Ash

真っ白な冬景色の中で
ちょっと一休みということで‥‥夏の日々を思い出してみる。

メイン州に接するニューハンプシャー州の
ホワイトマウンテン国立森林公園にあるワシントン山、
その頂上のすぐ下に、アルパインガーデンがある。

Tuckerman渓谷とHuntington渓谷の間にあるトレイルをいくと、
写真のような豊かな高原が広がる。
写真は、Huntington渓谷から南のPinkham Notch方面を撮ったもの。

ぜひクリックして拡大して見てほしい。