高円寺—On the Streets of Tokyo

写真は90年代の高円寺の商店街。当時は、こうした商店街はどこでも見られ、コミュニティーの中心でもあり、店は親から子へ引きつがれていた。

私も子供時代は、母と買い物かごを持って、夕方の商店街に出かけたものだ。いつも、「今夜のおかずは何にしようかしら?」と思いながら歩く人々でこみあっていて、お肉屋さんには、鶏肉の唐揚げの臭いが漂っていた。

でも、大型スーパーとオンラインショップによって、商店街は消えていくばかり。

観光大国を目指すなら、「トイレがきれいな日本」だけでなく、ぜひダラダラと歩ける長くて道幅の狭い商店街を保存・維持してほしい。外国人にとって、こうした町並みはとても魅力的なのだから。

笑顔、親近感、活気、朗らかさなど、旅行者が求める「ローカルな生活の姿」そのものなのだから。ショッピングモールとちがって、商店街を歩くと「心がほんわか」するんだなぁ。

 

第8回フォトブックショー

 写真集「Tsukiji: Tokyo Fish Market Suite」(築地:東京魚市場組曲)が、マサチューセッツのグリフィン写真美術館(Griffin Museum of Photography in Winchester, Massachusetts. )で展示されます。お近くの方は、どうぞ足をお運びください。

第8回フォトブックショー

写真集「Tsukiji: Tokyo Fish Market Suite」 が、グリフィン美術館の8回目のフォトブックショーの作品に選ばれました。とても光栄に感じています。場所は、マサチューセッツ州の Winchester で、3月8日から4月1日の間、展示されます。お近くの方は、ぜひお立ちよりください。

Spring Lights ~ 春の光 Part 1

©William Ash

庭の野原の若木が、新緑に燃えはじめた。画像は近赤外で撮ったもので、クロロフィルが近赤外線をよく反射している。そのため、地面の草や若葉が、白色に写っている。(画像をクリックして、拡大してご覧ください。)

Photobook Showcase~ フォトブック展示即売会

©William Ash

築地写真集「Tsukiji: Tokyo Fish Market Suite」(築地:東京魚市場組曲)が、ついにできあがりました。48ページの本に、築地での一日を撮った40枚の写真がのっています。

この新刊の写真集を、今週の26日の日曜日にマサチューセッツ州にあるGriffin Museum of Photographyで開かれるフォトブック展示即売会(午後2時~4時)に、他の本といっしょに持っていきます。お近くの方は、よろしければお立ち寄りください。私たちのような小さな independent publisher が25社集まってブースを並べます。

また、10時から1時まで、Viginia Swansonが「出版してもらうか、それとも自分で出版すべきか」というタイトルでレクチャーを行います。

 

A Different Light ~ 光がちがえば Part 1

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©William Ash

普段に見ている光や色は、人間だから、そう見えているにすぎなくて、もっと長い近赤外波長で見てみると、世界はとてもちがって見える。

たとえば、植物を緑色にするクロロフィル(葉緑素)は、近赤外線にあてると強く照り返えす性質があるので、成長している植物を近赤外線で見てみると輝いてみえる。

上の写真は近赤外線、下のは人間の目でみた森の様子だ。上の画像のほうを見ると、目新しいせいかもしれないけれど、なんとなく妖精が住んでいるように思えてくる……。 続きを読む

メモリアルデーの週末

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©William Ash

週末は、ホワイトマウンテン国立森林公園に行った。珍しいことに、最高気温は33度に達して真夏日となった。公園はメモリアルデーの週末とあって混雑していて、ワシントン山の頂上へ向う車は列をなし、川辺では泳ぐ子供たちや釣り、ハイキングをする人がたくさん見られた。緑の明るさと命の勢い、香る風、8時まで明るい長い一日と、心ときめく、いい季節になった。

見た目よりも複雑なものが、そこにはある‥。

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©William Ash

カメラは人間の視覚をまねたものだから、シャッターを押せば、自分が見たイメージをカメラが捉えたと思いがち。でも人間の目は、そんな単純なものじゃない。

たとえば、中央の画像の「夕暮れの景色」を見ているとする。

ところが目の網膜のある細胞は、左の画像のように、どれだけ明るいかという輝度がわかるが、色には反応しない。また他のある細胞は、右の画像のように、色に反応できるが、輝度はわからない。これらの別々な細胞から、輝度と色のシグナルが脳に送られる。しかも、別々な場所に送られる。

だから、見ている景色とは、左の画像(輝度だけの画像)と右の画像(色だけの画像)が、別々に脳内で処理されることによって再生された画像にすぎない。

生物が色に反応するようになったのは、進化の過程でいえばごく最近のことらしいが、色に反応できることは、とてもすばらしいこと。輝度だけじゃあ、空はつまらない。

水平線上のオレンジ色の空(中央の画像)が、雲の間から見える青い空と同じ明るさ(左の画像)に見えてしまって、夕焼けの空ではなくなってしまう。視覚に色が加わったからこそ、見えるようになったものがたくさんある。もちろん、右の画像からもわかるように、色だけだと構造や詳細はわからない。

光、光というけれど、電磁スペクトルのなかで見えるところまでの呼び名にすぎないし、目に見える色は、人間の視覚が光に反応しているからそう見えるだけで、実際に自然界にそうあるわけではない。

でも、輝度と色に加えて、想像をも超えた美しい世界に反応できる知覚システムを、もっともてるように進化していけたらいいな。

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Hakusan Creation よりお知らせ

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©William Ash

当サイトをいつもご訪問いただき、本当にありがとうございます。今年もいくつかの出版プロジェクトが進行中で、そのうちブログでご紹介していきたいと思っています。

これまで週5日、ブログを更新してきましたが、出版プロジェクトにより時間がとれなくなってきたこと、また、できるだけ厳選されたおもしろく新鮮な写真をブログに載せていきたいという思いから、今後は更新を、週3日ぐらいにする予定です。

どうぞこれからも、当サイトをよろしくお願いいたします。

上の写真は、ホワイトマウンテン国立森林公園です。画像をクリックすると、拡大されますので、拡大してお楽しみください。

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