Ghosts

©William Ash

ワシントンDCにある国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)は、ちょっと変わった博物館だ。極めつけは、交通機関の会場。車やバス、電車の展示に、灰色の人間が交っている。おしゃれ感覚かもしれないが、過去の悲しき亡霊に見えないでもない。Click on the image for a larger view.

ジュリア・チャイルドのキッチン

©William Ash

ワイントンDCの国立アメリカ歴史博物館には、アメリカの有名な料理研究家ジュリア・チャイルドのキッチンがそのまま展示されている。彼女が亡くなったあと、マサチューセッツのケンブリッジの自宅から博物館に移された。

この台所は、彼女の夫によって設計され、彼女の料理番組の撮影にも使われた。よくみてほしい。いろいろな形をした道具や数々のフライパン、ナイフなど、とてもおもしろい。色彩が豊かでかわいく、ナチュラルにおしゃれ!

インターネットで何でも見られる現在、こうした現物に直に触れたり、見られるのが博物館、美術館のいいところ。

国立アメリカ歴史博物館 ~ ドール・ハウス

©William Ash

ワシントンDCのナショナルモールにある国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)には、とてもよくできた「人形の家」が展示されている。5階建ての家で、23部屋もある。そこには、二組の親、二組の祖父母、10人の子供、5人の召使、20匹のペットが住んでいる。

そもそもこの家は、人間の子供が、おもちゃのおもちゃと遊んでいるおもちゃの子供たちと遊ぶために作られた。とても凝ったおもちゃでした。

 

ワシントンDCの風景 ~ ダウンタウン

©William Ash

国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History )の窓から見たワシントン・モニュメント(Washington Monument)と、国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館 (National Museum of African American History and Culture ) 。

この夏、DCには観光客がもどり、にぎわっている。美術館や博物館は、最初は予約制だったが、そのうちに制限がなくなった。いろいろな美術館を訪ね歩きたいが、館内でのマスク着用義務を堂々と無視している人が多いのには驚く。

先週からDCでは、室内ならばどこでもマスク着用が義務化された。
果たしてみんな、守るだろうか?

 

 

暑中お見舞い ~ Summer Clouds

暑中お見舞い申し上げます。

皆様、厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

ひと月以上、ブログをお休みしていましたが、その間もこのブログを訪問してくださった方々に、心からお礼を申し上げます。

2013年にこのブログを始めたのは、メイン州の田舎暮らしをご紹介することでした。ところが、人生は変化の連続といいましょうか、この数年の間、私たち夫婦は、メイン州、フロリダ州、ミズーリ州、そしてワシントンDCと、住まいを変えてきました。

そして、DCに落ち着いたのを機に、この数か月、二人でこのブログの方向性、どんな話や経験を皆様とシェアしたいか、再考を重ねてきました。

もちろん、これからもフォト・ストーリーを皆様とシェアしていくつもりです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

Will & Naomi

アメリカ国内の引越 Part 6 – 3 ~ 州から州へ1770 km の引越

中西部のミズーリ州から東海岸のワシントンDCへ

Part 6 – 1Part 6 – 2 はこちら)

ミズーリ州カンザスシティから、ワシントンDCへの1100マイル(1770キロ)に及ぶ引越の総費用はいくらになったか。

 

(1)引越業者に払った料金 5987ドル

$5500 + $ 300 (2日分の保管料) +$187(カード使用による3%の手数料)

 

(2) チップ 360ドル

Moving Pros から届いた契約書に、おもしろいことが書いてあった。

「従業員がチップを要求したり、それをほのめかしたりしても、与えないでください。もし渡すならば、一人につき1時間あたり 8 ~ 10 ドルが相場です。但し、必ず個人の働き具合に応じて渡してください。」

これは、「チップをあげてください」ということだと理解して、

・カンザスシティ側 ~それぞれ40ドルずつ。あとは、DC までトラックを運転してきてくれるAさんには、追加で60ドルを渡した。合計140ドル

・DC側 ~ 助け人の3人には、一人40ドルずつで、合計120ドル。A さんには、これからカンザスシティに帰るということもあり、ご苦労様の意味をこめて、前回と同じで $100 ドル。合計で220ドル

 

(3)保険 $0

法律によって、無料で運送業者が、損失1パウンド当たり60セントを保障することになっている。すすめの涙とはこのこと。

Moving Pros からの書類によれば、他にも保険があるようだが、有料で、いかにもめんどくさそう。

それに、アパートのレンター用の保険をかけているGEICOに電話をしたら、「引越の間も、盗難や損失の保障はする」というので、追加の保険はかけなかった。

ただ、盗難の際にGEICOに請求できるように、箱に番号を振り、中身の簡単な一覧表を作った。が、重さまでこちら側では把握していない。

今だから言えることだが、Part 3で使用した引越業者も、Moving Prosも、私たちの荷物の重量については一切何も言わなかった。測量したのだろうか? したと思いたいが、こちらには記録がない。

万が一、事故や盗難があったら、

どうやって引越し業者に損失を請求すればいいのだろうか?

想像するだけで、疲れてくる。

つまり、

運を天に任せての引越 in USAなのだった。

 

さて

純粋に引越の運送に費用は

5987 + 360 = $ 6347

 

(3)その他にも、次のような費用がかかった。

・ガソリン代 ~62.55ドル (プリウスは最高!)

・ホテル4泊分 ~人間0ドル + 犬100ドル

コロナ禍の外食は避けたかったので、今回初めて小さなキッチンつきのホテルを選択。 Holiday inや Holiday In Suite & Express, CANDLEWOOD SUITES などを利用した。ものすごく便利だった。調理器具(質はよくない)もあって、ベーシックな料理ができる。

一泊 およそ $100 ~ 120 が相場だが、たまっていたカードのポイントを使った。犬だけ、1泊当たり25ドルを宿泊当日に支払った。犬でも、1泊100ドルとるホテルがあるので、事前に調べておくことが大事。「お犬様」のほうが、高くつくかもしれない。

3日目にはDCに着いてしまったので、3、4日目と連泊。5日目の夜は、翌日の早朝からトラックがくるので、寝袋をもってアパートに泊まった。久々のキャンプみたいで、若かれしころを思い出して楽しかったが、コロナさえなかったら、遠回りして観光したかったなぁ。

・外食費  ~ 100ドル以下。

コロナのせいで、レストランはあまり開いていないし、外食はさけたかった。(この時は、まだワクチンも出回っていなかったので、ものすごく神経質になっていた。)

コーヒーは、高速沿いのスタバでゲット。

朝食は、手作りのマフィンや、スーパーで買ったヨーグルトとシリアル。

お昼と夕飯は、前もって作っておいたパンとハマス、サラダをもとにサンドイッチをホテルのキッチンで作って食べた。

材料が足りなくなったら、完全包装されている食品をスーパーで買い足した。

もちろん、消毒液は数本、持参。ホテルのドアノブやテレビのコントローラー、冷蔵など、片っ端から消毒した。

 

ということで、

総合計は $6347

 

これが高いのか、相場なのかは今もわからない。が、無事に終わっただけで十分と言えるぐらい、スケジュール的にも環境的(コロナ、クリスマス休暇など)にもきつい引越だったので、満足している。

 

Moving Prosの評価

やろうと思ってもできないが、自分たちでせずに、業者に依頼して本当によかったと思う。おかげで、取り越し苦労をせずにすんだ。

サービスの質は、

日本の感覚で言えば、普通だから星三つ半。

でも、物の取り扱いが荒いアメリカで、破損や問題もなく終わったし、Aさんも感じがよかったので、

アメリカ的には

星4つ★★★★。

 

★が5つでない理由は、

カードの手数料の説明がなかったことと(Part 2)

あちらのせいなのに、保管料を請求してきたこと(Part 1)

 

日本アルプス ©William Ash

やっと、6回目が終わりました。

引越の経費や業者について書いた日本人のブログがなかったので、他の人の参考になればと思いはじめた引越シリーズ。

アメリカでは何でもそうなのですが、質が日本とは比べ物にならないので、つい自分たちでやったほうが気が楽だと思い、DIYに走ります。

DIYが無理で、人に依頼せざる得ないときは、心配したりイライラしてきます。かといって、それをこちらが顔に出せば、顧客に対して平気で逆ギレしてきます。

そして、やはり男社会というか、交渉や連絡なども、男性(つまり夫)が出てくると、引越業者でも医者でも獣医でも何でもそうですが、相手の態度がちがってきます。

ですから、ともかく

評価のいい人たちを選ぶことをお勧めします。

引越予定のある方々、

Good Luck!

 

アメリカ国内の引越 Part 6 – 2 ~ 州から州へ1770キロの引越


中西部のミズーリ州から東海岸のワシントンDCへ

Part 6-1 につづき、

はじめて全面的に引越業者にお願いをした結果をお話します。

引越し準備中のミズーリ州のアパート

12月28日 ミズーリ州カンザスシティ側

ガラス戸付きの家具は、UHAULの Paper Pads を使って包むように守り(画像の右)、ダイニングの椅子は UHAULのXL の箱二つを使ってその中に収納するなど、完璧にこちらでパッキングして引越業者を待った。

約束の時間は、午後1時~5時だった。

ところが、1時半になってもこない。

やっと

午後3時すぎたころ、

若者二人が 26 feet の Budget のトラックで到着。

午前中の引越がのびた上に、トラックのレンタルに時間がかかったらしい。

 

そして

二人が積み終えたのは、8時過ぎだった。

カフマンセンターの窓ガラスに映るカンザスシティーの夜景 ©William Ash

 

時間がかかった理由は、

たった二名だったから ✙ 箱が多かったから。

普通は、一人はドックにいて、運ばれてきた荷物を積める役目をし、残りの二人が荷物を運ぶ。

でも、二人しかこなかったので、本用の小さな箱が多いとはいえ、300個の箱と家具を二人で運ぶのに、予想外の時間がかかっていた。

すでに午前中にひと仕事をしていたせいか、5時をまわったころから、二人には疲労感が漂いはじめたので、ドリンク、チョコレートやミニケーキを出したら、とても喜ばれた。この後も、夜に仕事があるといっていた。

午後8時をまわったころ、ほぼ満タンに荷物がつめられたトラック (長さ 26 feet) が、アパートのドックを出ていった。

このままトラックにカギをつけて荷物を保管して、二人のうちのAさんがDCまで運転してきて、荷下ろしをしてくれるという。

 

(良かったこと)

・二人はとても感じがよくて、バイトではなくてプロだった。

時間はかかったが、安心して見ていられた。

大型家具を何一つ解体しなくてすんだのが、ありがたかった。

 

(イマイチだったこと)

・ドックにはだれもいないので、セキュリティーカメラがあるとはいえ、外部の人が入ってきて、トラックに入っている荷物を盗みはしないかと心配した。

・カードで支払おうとしたら、Aさんが言った。
「聞いてますか? カードだと3%の手数料がかかりますよ」
電話で受け付けた人が、はじめからそれを言ってくれていたら、小切手を用意できたのに。この手数料の説明がなかったために、174ドルが追加となった。

 

(教訓)

・引越の時間帯は、朝一番を選ぼう

そうすれば、約束の時間に遅れる可能性は少ない。
幸運にもこの日は、アパートのドックに5時以降の予約が入っていなかったから、8時まで使用できたが、もし他の人の予定が入っていたら、どうなっていたことか。

・余計な手数料を取られないように、費用の支払い方法を最初に確認しよう。

 

荷下ろしが終わった当日のワシントンDCのアパートのリビング

 

1月2日 DC側

朝、カンザスシティーからDCまでトラックを運転してきたAさんが、約束の時間に現れた。

荷下ろしには、DCの地元の運送業者から人を雇っていて、その人たちをドックで待っていた。

携帯を片手にヤキモキしていたが、やがて3人のヒスパニック系の男性が到着。二人は元気のよさそうな若者。一人は50代のおじさん。

今回は、なんと合計で4人もいる!

Aさんがトラックに残り、他の3人がアパート内にどんどん荷物を運び入れたでの、2時間ちょっとで終わった。

DC側の助っ人の3人のうち、若者たちはとても感じがよくて元気だった。しかし、おじさんはすぐに疲れてしまい、見ているこちらが気の毒になってきて、夫がアパート内で何回も手をかした。

 

(良かったこと)

家具には傷一つなく、盗難もなく、完璧だった。

・箱にも、蹴られた痕跡が全くなかった。

・4人(実質3人に近かったが)もいたので、箱が多い割には時間内に終わった

・旧式の狭いエレベーターだったにも関わらず、大型家具をうまく運んでくれたので、解体しないですんだ。

 

(教訓)

アパートの引越専用エレベーターの寸法やドアの大きさは、必ず前もって調べておこう。古いビルは、予想外に小さいので要注意。

 

さて、チップや保険、ホテル代、ガソリン代なども入れて
今回の引越にかかった費用は?

つづく

 

ワシントンDCのアメリカ合衆国議会議事堂 ©William Ash

アメリカ国内の引越 Part 6 – 1 ~ 州から州へ1770キロの引越

カンザスシティ嵐が去っていく夕暮れ ©William Ash


中西部のミズーリ州から東海岸のワシントンDCへ

2020年末に、ミズーリ州カンザスシティから、ワシントンDCに引越した。地図上で言えば、アメリカの中央の一点から、ほぼ真横に一直線を引き、大西洋につきあたった場所に移った。

距離は 1770 km (1100マイル)で、東京―大阪間 509 km の3倍強。

今度の引越は急に決まったので、引越までひと月ぐらいしか準備期間がなかった上に、コロナ禍。そして、年末のクリスマス休暇にかかっていた。

「また引越しするの?」

どのような引越方法を選ぼうか?

1.Part 4のようにトレーラーによる引越は、不可。

またアパートになることは間違いないから、荷を下ろすドックの使用時間を限られてしまい、トレーラーを置きっぱなしにできない。

 

2.UHAULトラックのレンタルも、不可。

大型家具をまた買いもどしてしまったので、20 feet のUHAULトラックでは小さすぎ。かといって、それ以上の大型トラックをレンタルして、夫がワシントンDCのクレイジーな道路を運転するなんて無謀すぎる。本人はやる気満々だったが、私が猛反対。

よって、

引越専門業者を頼むことにした

ところが、

簡単にいかなかった…。

まず、グーグルで state to state moving とか適当に打ち込んで検索をかけ、出てきたうちのひとつに見積もりを頼んでみた。ほんの軽い気持ちだった。

これがいけなかった。

30分もしないうちに、
携帯にテキストメッセージと電話の嵐。

いろいろな業者から、うるさいぐらい「連絡をお待ちしています」みたいなメッセージが届いたり、電話がかかってきた。

電話にも出てみたが、

最初の業者はフロリダからで、「3500ドルでできます」。
安すぎる。。。どんな家具があるか、箱の数はどれぐらいか、とかは一応は聞いてはきたが、家具の大きさも気にしていない。
怪しいので「検討してからお返事します」といったら、「今だけの値段ですよ。この次からは上がります」と脅迫じみた声になった。この態度の豹変によって、「お断りします」と却下。

次に、Allied の人から電話がきて、「4700ドルで、どうでしょうか?」
この人は、NYから電話をしてきた。Allied といえば、引越業者としては有名だし、信頼もおけるかもしれないとは思ったが、即答はさけた。
(あとで、この人ではなくて、カンザスシティの地元の Allied に見積もりを直接とって愕然とした)

3件目の電話もフロリダからで、「3700ドルでできます。」
こちらは家具の寸法を細かく聞いてきた。箱の数は150個としておいた。「当日に箱が一つ追加されると、一つにつき10ドル追加されます」と言われた。また、「ひと月間、保管も無料」。
詳細な見積もりもおくってきたし、とても感じがよくて、危うく頼むところだった。

ところが、

もっとよくグーグルをしてみれば、

・これらはみんな仲介業者にすぎないこと。
しかも、フロリダにはこの手で詐欺まがいの商売をする人が多い。

・仲介業者から任された運送業者が、「荷が予想より多い」といって、荷物を人質にとって過大請求をしてくる。「ひと箱追加するたびに10ドル追加」というやり方は、危ない印かもしれない。

・金額が安いのは、途中でトラックを詰め替えるからであり、その間に盗難が発生したり(友人は、絵画を盗まれた)、到着日程がいい加減。

これを知ってしまった時点で、ほぼ神経衰弱になりそうだった。

日本の引越業者のすばらしさよ。あの日本の水準を知ってしまっている故の、この苦しみ。

もう、お金にいとめをつけている場合ではない。

心の問題のほうが、更年期になってくると大事。

 

だから、以下の3つの心配だけはしなくていい引越をしたい。

追加請求
盗難
日程の不透明さ

 

この3点をクリアするには、

いったいどうすればいいのか?

Kansas City, sas City, ©William Ash

 

評判と信頼こそが命の
地元の業者」を雇うしかない!

「地元」のカンザスシティの引越業者を調べてみれば、DCまで輸送してくれ、かつ yelp での評価が5星の会社を二つみつけた。

(1)Moving Pros

(2)Forrestor Moving

 

さっそく見積もりをとってみると、

(1) Moving Pros

・2LDKで、税込みで5500ドルの固定料金

・26フィートのトラックに詰め放題。だから、家具の大きさとか箱の数など気にしなくていい。ばんざ~い! これなら安心。

・トラックは自社のものではなくて、レンタルしてワシントンDCまで荷物をはこび、従業員は飛行機でもどってくるというやり方らしい。荷の積み替えも当然、なし。

・ただし、保管はできないから、アパートの入居日がのびたり予定変更があったら、自分たちで倉庫を借りてくれと言われた。これが面倒だ。

 

(2)Forrestor Moving

・2LDKで、税込みで7000ドル
但し、26フィートのトラック4日分、荷物を積めるのは3人3時間分、下ろすのは3人2時間分の料金。これ以上に時間がかかった場合は、一人当たり1時間50ドルの追加料金がかかる。

・自社のトラックを使用し、荷の積み替えなし。

・保管も可で、温度調節のきく倉庫3種類があり、ひと月200~400ドル+手数料200~400ドルで借りられる。Good!

 

ついでに、

(3)地元の評価は3星だったが、大手だったので、カンザスシティのAlliedの支店に直接電話をしてみたら、

・途中で別のトラックに積み替える
・到着日はトラックの都合次第

これは、上で述べたNYの仲介業者を通した Allied のやり方と同じ。
仲介業者なしだから、せめて料金が下がるかと思ったら、

見積額を見て、目玉が飛び出そう…になった。

・保管なしのストレートの引越の場合、8800ドル。
・ワシントンDC側で一カ月保管するなら、保管料込で 14,124ドル
・カンザスシティ側で一カ月保管するならば、保管料込みで 10,562ドル

もしかしたら、年末に仕事を頼まれたくないから、
こうした高額な金額を要求してきたか?

そう疑いたくなるような金額だ。
NYの Allied の仲介業者が提示してきた4700ドルとは大違い。

 

よって、

当然のこと、Moving Pros に決めた。

理由は、

1.リーズナブルな料金

2.固定料金だから、労働時間を気にしなくていい。

3.トラックの積み替えがない ← 大事

 

ところが、

 

 Moving Pros に11月後半に見積もりをとったときに、

「1週間後までに確定のお電話をいただければ、結構ですよ」

と言ったので、他の手配をすべて済ませて、1週間後に予約確定の電話をいれれば、

「もう他に予定が入っているのでできません」

失神しそうになった。カンザスシティのアパートは、もう次の入居者が決まっていて延長はできない。かといって、28日よりも早めに出たら、ホテル滞在とか倉庫をかりなくてはいけない。その上、クリスマス休暇がかかっている。

かなり面倒なこと…になった。

しかし、

夫の口調が荒くなって、
電話で言い返した(よくやった!)

「どういうことだ。『返事は1週間後でOK』と言ったのはそっちだぞ」

すると、

「ちょっと待ってください。運転手に確認をとってみますから」

電話を切った。

5分間後、

また電話がきて、

「大丈夫です。ただ、運転手の都合で、ワシントンDC到着日は、12月31日ではなくて、1月2日になりますので、二日間分の追加のトラックレンタル料金300ドルを支払ってください」

いとも簡単に言った。地元もあてにならない…。

しかも、前に見積もりをとったときには、

「保管はできません」と言ったくせに。

これが、アメリカ……。

 

ただ、アメリカの水準から言えば、

これでも

良心的に対応してくれた方にちがいない。

 

本当は、「保管料はそっちで払え」と言いたかったが、もうここまでの間にかなり精神を消耗していたのでしぶしぶ承諾した。

こうして、やっと引越業者が決まった。

 

さて、DCではトラックが到着するまで、どこに滞在しようかな。老犬もいるし、コロナが充満していて、ホテルになんて長く滞在していたくないのだよ。

つづく。

 

Planet of Kansas City  ©William Ash