先週末、例年よりも早くやってきた暖かな春の大気が、冷たく固い雪の上を流れて、一日中濃い霧が立ちこめた。写真は日没の頃にとったもので、遠くのブラックベリーの生えた野原へと、樹々が続いているのがわかる。雪ひとつでも、大気が変われば、本当にいろいろな風景が生まれてくる。いつもは4月に見かけるシマリスも、もう冬眠から目覚めてしまったようで、霧にまぎれて家のまわりを走っている。
「メイン州」カテゴリーアーカイブ
Channels ~ 浜辺の探索3 水路
Drift Wood ~ 浜辺の探索2 流木
Beach Combing ~ 浜辺の探索
Celebrating Winter ~ 冬を祝う
Let it snow… 雪やこんこん、こんこん、こんこん、
珍しいことに、この9日の間に雪嵐が5回もきた。まるで、1回しかなかった1月の反動のようだ。「雪かきが楽しい」なんて思ったのもつかの間、メイン州中央部にあるここらへんでも、9日間で1.2 mを超え、毎日雪かきをするはめになった。
南部のポートランドでは、2017年2月は歴史上8番目に雪が多い月となり、しかもまだ半ば。州都のオーガスタの平均の年間降雪量が1.8 m、ポートランドは1.6 mだから、量としてはたいしたことがないが、こうも集中して降られると、雪の置き場がなくなっていく。ドライブウェイと車道が出会う場所には、すでに1.8mの雪の壁ができた。
スキー場は大喜びし、スノーモービル狂は、週末に森の中を走り回るにちがいない。昨年の冬には雪が少なくて、夏には森のシダが枯れたから、この雪も実は恵みだと思えば、みんな大助かりなのかもしれない。それに、キャビンフィーバーも完全に消えた。が、今度は筋肉痛だ。
Snow Day ~ 雪の日
Harbinger ~ 前兆
昨日は、最高気温が7℃と高めだったが、夜になると氷の結晶が月のまわりに月輪を作った。そして案の定、今日は、この冬一番ともいえる雪嵐がきた。サラサラのメレンゲのような雪が20センチぐらい積もり、外の気温はただ今、ー15℃。
最近は、雪かきが、冬の最高のアウトドアスポーツになってきた。メイン州の冬は長く、引きこもりがちになる。せめて雪かきのためにでも外に出て太陽に当たれば、キャビンフィーバーも癒えるし、汗を軽くかいて体も軽くなり、ビタミンDも体の中で作られる。
だから、電動の除雪機もあるのに、スコップで雪をかきたくなる。年齢、体力も考えず、スコップ片手に70メートルの雪かきに果敢に立ち向かう。無謀だ〜、と思いつつも、顏に当たる冷たい風もなんのその。