Inside Out, Part 2 ~ 内が外側になる日 Part 2

リリック・シアター、カンザスシティーのダウンタウン 。

写真家に付き合うと、汚らしい場所にカメラを構えて待っている横で、いっしょにじっとしていなければいけない時がある。「いったい、これのどこがいいのかしら?」と、しびれを切らしながら疑問に思うことがよくある。

けれど、写真家は嬉しそうに言う。

写真というのは、光がすべてなんだ。物は、光を変えるだけだ。見てごらん、前の建物の窓ガラスに当たった夕日の光が、この古い劇場の外壁に反射して、日が沈むにつれて、階段を上っていくように見えるだろう。

Inside Out ~ 内が外側になる日

画像の取り壊しが行われている建物は、元はリリック・シアターと呼ばれた。カンザスシティーのダウンタウンにある。

最初は1929年にアララット寺院としてスタートし、当時で1億円以上のお金が建設に使われたが、1936年に6000万円以上の負債をかかえて抵当流れとなり、その後は赤十字の献血センターやテレビ局として使用されてきた。

カンザスシティーのダウンタウンには、こうして家主を転々と変えてきた古い建物がたくさんある。

City Life ~ シティーライフ

長い間、都会生活から離れていたが、こうして都会にもどってくると、都会もなかなかいいものだと感心している。ダウンタウンは歩いて回れるし、レストランもあり、アートにあふれている。このレストランは、Milwaukee Delicatessen。中西部特有のリラックスした雰囲気にあふれ、せわしくないし、フレンドリー。そして、ピザがおいしい。

そのうちに、メイン州の田舎暮らし、フロリダの退職者たちがあふれる分譲地内の暮らし、そしてこのカンザスシティーでの都会暮らしについて、思うところを書いてみたいと思っている。

National World War I Memorial~ 国立第一次世界大戦メモリアル

エジプト建築様式をまねたメモリアルは、高さ66 m。「リバティー・タワー(自由の塔)」と呼ばれ、第一次世界大戦の犠牲者へ捧げられた。横には、2頭のアッシリア・スフィンクスの像があり、2頭とも翼で顔を隠している。画像に写っているスフィンクスは「記憶」と呼ばれ、戦場となったヨーロッパのほうを向き、画像にない「未来」と呼ばれるもう1頭は、反対の西を向いている。(記念塔の下は、博物館になっている)