紅葉の秋、2009年、メイン州のS町から 32 km ( 20 miles) 離れた田舎に家を買い、引越をした。
前回と同様、メイン州内の引越だが、今までの引越の中で、もっとも移動距離が短い。よって、もっとも安い引越となるはずだった。
ところが、
もっとも割高となってしまった。
ついに
地元の引越業者を雇ってしまったからだ。
DIY の引越をギブアップしたのは、
・引越し前の一月間、二人で引越先の家のリモデリングをして、かなり疲れていたから。
・両方の家の入り口に階段があり、大きめの洗濯機の出し入れに自信がなかったから。
はじめてのアメリカの引越業者による引越しは
いかに?
当日、3人来た。チーフの50代ぐらいのヒスパニック系の小柄な男性、白人の若い青年二人。
チーフが運送会社の正社員らしく、他の二人はバイト。筋肉マンタイプではなく、いかにもひ弱。明らかに、重い箱を避けていた。
たとえ引越専門業者でも、
彼らが運ぶ様子は、
しっかりと見ておいたほうがいい。
というのも、2階の家具を移動させていたとき、若い男性のひとりが壁の穴をみつけて、「やばい、これ、おれがやっちゃったのかな?」とチーフに聞くと、「黙っていろ」と、そのまま家具を運んでいった。
幸い、その壁の穴は、前からあるものだったからよかったけれど、私が見ているにもかかわらず、何も聞かず、堂々と家具を運んでいった。知らんふりはないだろうに。
問題の洗濯機は、
バイトの青年たちは、どうやって家から運び出せばいいのか、そこでもうつまづいていた。すると、それまで主にトラックの中で仕事をしていたチーフが、家の中に入ってきた。洗濯機のまわりにストラップをグルグルを巻き付けたと思ったら、いきなり背負った。そして、スタスタと運んでいった……。
「腰を痛めるから、じいさん、やめろ」
他の二人が止めても、聞かなかった。実はこの二人、それまではチーフを
「じいさんには、こんな箱は運べないだろう」
などと、平気でからかっていた。もちろん、この洗濯機事件のあとは、黙ってしまった。チーフの人は、あんなことをしていると、そのうち腰に故障が出てくるなぁ。
さて、
引越業者からの請求額は
2000ドル!
これにチップ代が120ドル
合計で 2120ドル~。
引越2回目の値段を考えれば、
コスパは相当に悪い……。
でも、
箱詰め以外は心配しなくていいという安心感に負けた。
そして、
やはり楽だった~。
ただ、こんな近距離ならば、UHAULの荷物の移動だけ人に頼める「Moving Help」を使ったほうがいい。Part 5でこのサイトを使用して業者に運んでもらったが、とてもよかった。
また、今ではレンタルトラックを運転してくれるドライバーだけを雇える 「RENTED TRUCK DRIVER 」のようなサービルもある。長距離の引越だと、盗難の多いアメリカだから不安だが、こんな短距離ならば、後ろからトラックのあとを自家用車でついてけるので、盗難の可能性はないかもしれない。
、
チップについて
Part 3 こぼれ話で説明しよう。
かなり大事……。
アメリカ国内引越Part 4 ~ Part 6は、大移動となる。
Part4 は、北端のメイン州から南端のフロリダ州へ 2414 km
Part 5 は、 南端のフロリダ州から、アメリカ大陸の中央のミズーリ州へ 2100km
Part 6 は、中央のミズーリ州から、太平洋岸のワシントンDCへ 1770 km
方法もそれぞれ変えての大移動。
果たして、引越費用はいかに?