神々が振ったサイコロ

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©William Ash  Little Moose Island in Acadia National Park

チャンス、運、幸運……、人生を築いていくポジティブな言葉。神が石を投げて、岩は砕けて散乱し、プレーヤーがそのギャップを埋めていく。その結果がカオス(大混乱)のように見えても、ギリシャ神話の原初神カオスの現れは、なぜこうも美しいのか。自然の世界では、混乱は混乱ではないのかもしれない。

Little Moose Island ~ 小さなムース島

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©William Ash

アーカディア国立公園の南の先端にある小島、Little Moose Islandに、引き潮を利用してわたってみれば、岩だなの上では、ハマナスの群生が花の盛りを迎えていた。今、日本のバラ、ハマナスがメイン州の海岸線には咲き乱れている。

 

オークアップル 〜 虫こぶ

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©William Ash

オークの木にぶら下がっていた虫こぶを見つけた。タマバチの一種が、オークの葉に卵を産みつけて寄生して、葉の組織を異常に発達させて、こんなこぶをつくってしまう。青リンゴみたいに見えるので、オークアップルと呼ばれ、直径が2.5cmもある。わってみれると、タマバチが一匹だけ入っているらしいが、ぜひインターネットで中の様子をみてほしい。時期にもよるが、ものすごく美しい構造をしている。道具なしでこんなものを作ってしまう昆虫類。ファーブルじゃないが、すごい生物だ。

ブラックベリーの花咲く 2016

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©William Ash

今年も、花が順々に咲き始めた。5月のはじめは、ワイルドプラムの花。半ばは、りんごの花。そして今、ブラックベリーの花が満開だ。白雪姫を思わせる純白の花びら。これが朽ちて、やがて黒い実がなるなんて、だれが思おうか。

家はどこ?

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©William Ash

4月の終わり、植物が目覚め、気候も和らぎ、春の訪れに心ときめいた。
あれからひと月たった今、森は緑でいっぱいだ。春には見えた家も、隠れて見えない。

森は、冬の間は光でいっぱいなのに、命の気配がない。そして、光がさえぎられて暗くなった今、躍動する命であふれている。おもしろいことだ。