Summer Storm ~ 夏の嵐

フロリダの嵐は、突然に来る。フカフカの白い雲が空に浮かんでいるなぁ~、なんて思ったのもつかの間、こんな巨大母船のような雲にかわっていき、どしゃぶりが始まる。雨が集中的に降っている所は、雲から手のようなものが地上へと伸びているので、すぐにわかる。

360度空が見えるフロリダだからこそ、雲の大きさがわかるというもの。この空を都会のビルの谷間から仰ぎ見たら、空一面が灰色に見えることだろう。

ウミガメを守る

フロリダの沿岸は、ウミガメの産卵のために長い間使われてきた。画像のように海水浴客が産卵場所を荒らさないように、今でも保護されている。でも、この海岸だけ守っても仕方がない。この浜の穴から出てきた子亀が、小さな体を必死に動かして命がけでたどり着いた海が、すでに汚染されている。

飛行機の窓から ~ 青き水平線

フライトは楽しい。窓際の席に座ったら、自分は、映画上映中でもブラインドをちょこちょこ上げて窓の外を見て、フライトアテンダントを困らす乗客の一人と化す。

仕方がないのだよ。人類の歴史上、地球のこうした風景が見られるようになったのは、こうした視点から世界を見られるようになったのは、ほんのごく最近のこと。だから好奇心から、どうしてもブラインドへと手が伸びてしまう……。

(画像は、必ず拡大してから見てね。)

Magnolia ~ モクレン

フロリダでは今、モクレンの花が咲き乱れている。
モクレンと言えば、春先に咲く花というイメージが強かったが、
フロリダの気温は、連日30℃を超えている。
蒸せるような暑さの中で見るモクレンの花の白さは、
涼しさを感じさせてくれるが、どこか場違いにも見えてくる。

Retention Ponds ~ 滞水池

©William Ash

フロリダは巨大な砂州からできているので、掘ればすぐに水が出てくる。大雨が降れば、大地が雨水を吸収できなくなって洪水を起こしかねないので、道路や分譲住宅地を作るときには、雨水をためる滞水池(画像中央)もまわりにつくる。

フロリダの自然の湖はみな浅いが、滞水池の深さは、13~15mもある。写真中央のように、帯水池を掘っている最中にすでに水がたまってしまうため、近くに一時的に別の池(画像の左上)をつくって、そこにたまった水をポンプで吐き出しながら滞水池を作る。

そして、こうした滞水池に、ちゃっかりとワニがやってきて泳いでいたりする。
だから、フロリダにはたくさんの池や湖あるのに、泳げない……。