先週、家の前の木立のなかで、何かが歩いている音がした。音はすれども、姿が見えない。ハリネズミかスカンクだと一撃を食らうので、枯れ葉を踏んで自分がいることを警告してみたが、歩いている音は止まることもなく、こっちに近づいてくる。その音が大きいので、また枯れ葉を踏んで、その上に口笛をふき、腕までもふってみたが、まだ歩き続けている。
こうなったら正体を暴いてやろうとカメラを構えていたら、その怪しきものは目の前に何気に出てきて、「あれれ?」と、やっと自分ひとりではなかったことに気がついたように顔をあげた。
な〜んだ。危険な動物どころか、おとなしいエリマキライチョウだ。今年の春から森を歩くと、あわてふためいてギーギー泣いて、やぶや低木に衝突しそうになりながら逃げる鳥たちがいたが、エリマキライチョウだったのだ。
どこかコミカルなエリマキライチョウが、我が森に住むようになったことは、とても嬉しい。なぜなら、政府が野生の七面鳥を再び森に放ってから、エリマキライチョウの生息数は減る一方なのだから。
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