忘れられた品種—メイン州のりんごの季節

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©William Ash

 

メイン州の道の脇や野原には、品種もわからない、忘れられたリンゴの木がたくさんある。スーパーには赤、黄色、青のりんごぐらいしかないが、これまで数千種類ものりんごの品種が、人によって育てられてきた。種バンクや特別な果樹園に保存されたものもあるが、多くはただ消えていった。

うちの庭にも、品種のわからない古いりんごの木がある。二年ごとに、大きな実をつける。肉はマッキントッシュのように白く、大きさのわりにはとても軽い。甘くはないが、レモンのような味が少しだけする。煮崩れするので、生食か、アップルソースに使っている。

前の家のオーナーは、「虫が食っていて食べれない」と言っていたが、有機栽培用の粘土スプレーをしただけで、食べられるようになった。しかも、年々、状態がよくなっていく。もちろん、世界ではじめて無農薬のりんごをつくった木村さんじゃないが、日々、話しかけている。5月に白い花がいっぱい咲くときは、「まあ、きれいよ。」とたたえる。「憐ちゃん」という名前をつけたが、気に入ってくれているようだ。

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