初めての宅配~ Hungry Harvest vs Misfits Market

はじめて、2社のオーガニック野菜の宅配を頼んでみた。
Misfits MarketHungry Harvest だ。

両方とも、「市場には出せない不揃いな野菜、果物を宅配することで、廃棄される食料を減らし、かつ、パッキングも簡素にしてゴミを減らす」などと、コンセプトがエコ的。

両社とも、宅配の前に、欲しいものをリスト内で入れ替えたりできる。

アメリカでは、今、この手の宅配ビジネスが、コロナ禍の後押しをうけて急成長している。このサイトに、大手の Imperfect Foods を含めた各社のコンセプトなどの比較が詳しくのっているので、参考にするといいと思う。

また、この Youtube のサイトでは、Misfits Market と Hungry Harvest の比較を、仕入先を含めて説明していて、なかなかおもしろい。最近の消費者は手ごわいな、とつくづく感心した。

 

まずは、Misfits Market から届いたもの。

この会社が宅配するものは、すべてがオーガニック。22 ドル分の野菜と果物に、カボチャ 4 ドル(左上)を追加し、それに送料 5.50 ドルが加わって、合計で31.47ドルだった。

中央の青いボールは、テニスボールと同じ大きさ。野菜の大きさがわかるように置いてみた。この会社は 「スーパーで買うより、40 % お得」がうたい文句。小さなカボチャ、バターナッツ、巨大なズッキーニとトマト、さすが不揃いな野菜たち。

結果からいえば、ちょっとがっかり。左下のトマトが、傷とかではなくて、古くて腐っていた。Misfits Market は、小さなオーガニック農家とも契約をして、彼らを援助しているので、あまり文句は言いたくなかった。

でも、こうした会社の試みを応援したいという、私のような消費者を逆手にとって利用しているかのようにも思えて、「不揃いの果物、野菜は全く問題ありませんが、腐ったものは食べません。お宅の品質は、こんなもんなのでしょうか。」と苦情のメールとトマトの写真を送った。

そしたら、数日後に2ドルの返金があり、丁寧な謝罪のメールがきた。でもねぇ、鮮度があまりよくなかったかな。カボチャも、全く甘くなかった。

 

下の野菜は、Hungry Harvest のもの。

Hungry Harvest は、オーガニックでない野菜も宅配するが、今回、私は 34 ドル(送料無料)のオーガニックを頼んだ。果物は、スターフルーツとブラッドオレンジ。

スターフルーツとブラッドオレンジが、オーガニックでなくても比較的高い果物なので、その分、野菜の量が少なかったが、おいしかった。レタスは根がついたものなので、冷蔵庫で3週間はフレッシュさを保つことができるとパッケージに書いてある。でも、右下のフレンチビーンは、鮮度がよくなかった。

この会社は、規模を小さいままに保っている。宅配エリアは、DC、メリーランド、バージニアなど、10州もない。運転する人も決まっていて、大手に頼んでいない。会社の中心がお隣のメリーランドらしく、shipping のメールが届いた翌日には届いた。一方で、Misfits Market は2日間かかった。そのせいか、鮮度は、Hungry Harvest のほうが全体的によかった。

今後はどうしようか……、決めかねている。

メイン州で半自給自足を目指していたとき、「そもそも、農家や売り手を信頼できさえすれば、自分で野菜を作る必要もないのになぁ」とよく思った。ところが、なかなか信用できない。数年前も、NYで嘘のオーガニックを販売してボロもうけをしていた青年実業家が捕まった。

何事も大きくしすぎると、初心を忘れてしまうのが人間。だからこそ、質を求めている会社を応援するのが、消費者の責任であり、消費者のためになる。どうしよ~う。今のところ、Hungry Harvest のほうへ心が傾いている。運送トラックから排気される二酸化炭素も、少なくて済むから環境にもいい。