Settling in for the Night ~ ハリケーンイルマを待つ夜 

中央部にあるこの地域では、今夜から明日の月曜日の2時がピークらしい。懐中電灯をそばに、寝ることになる。水は一人当たり一日4リットルを準備するように言われたが、先週の火曜日の段階で売り切れで、手にいれることは難しかった。それで、持っていた食品用に作られたバケツ(20リットル)の6個に、フィルターをとおした水を入れた。

暴風がはじまると、犬も外にトイレにいけなくなる。人の勧めで、雑草がはえたままの土を空き地から引き抜いてきて、ポーチに広げてトイレをつくった。が、まだひかりは1度しか使ってくれていない。

メイン州で毎年、雪嵐による停電にそなえた経験が、今、常夏のフロリダで役に立つとは思わなかった。先週からイルマの予想に忙しかったニュースキャスターたちの声は、もう枯れて、しゃがれ声になっている。アメリカでは、気象予報士がやけに情熱的で、ニュースキャスターに負けていない。