手作りのハードサイダー(りんご酒)

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©William Ash

先週末、ハードサイダーができあがった。ハードサイダーは、リンゴジュースを発酵させてつくる発泡酒のことで、日本ではシードルとよばれているようだ。

イギリスをはじめとしたヨーロッパで愛されてきたお酒なので、ニューイングランドでも、植民地時代から作られてきた。20世紀になって、ビールに取って代わられて、長い間、影を潜めてきたものの、この数年、その人気がグルテンフリーの食品をもとめる人々によって復活してきているという。

我が家の場合、ハードサイダー作りは、毎年秋の終わりにはじまって、春に完成する。まず近くの果樹園から、保存料なしの100%純粋のリンゴジュースを買ってきて、36リットルの容器にジュースをまとめて入れる。それに砂糖かハチミツを一次発酵のためにいれ、二次発酵時に、オイルコーティングされていないレーズンを追加するだけ。イーストは必要ない。そして、完成したら、上の写真のように小びんにわける。

もちろん、味に凝る人は、サイダー用のリンゴを買ってきてプレスして、そのジュースから作る。また、レーズンは、ほとんどがオイルコーティングされているが、それだとジュースが腐ってしまうので、絶対にオイルなしのレーズンを使う必要がある。私たちは、Whole Foodsから買ってくる。

手作りなので、毎年、サイダーの味が微妙にちがう。市販のものよりも甘みが少なく、さぱりしている。リンゴジュースのもとに使われたリンゴの種類はもちろんのこと、ハチミツ、砂糖によっても味がちがってくるようだ。

でも、毎回、さわやかで素朴な味であることには変わりはない。手作りのものは、口にすればすぐわかる。無理のない味というか、口当たりがいい。お酒はほとんど飲まない私たちだが、これからの季節、このハードサイダーがクリスマスまでは、毎晩少量ながら食卓にあがる。

ちなみに、りんご酒づくりに失敗したら、ほおっておけばリンゴ酢として使えるそうだ。ムダがなくていいかもしれない。

 

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