高円寺—On the Streets of Tokyo

写真は90年代の高円寺の商店街。当時は、こうした商店街はどこでも見られ、コミュニティーの中心でもあり、店は親から子へ引きつがれていた。

私も子供時代は、母と買い物かごを持って、夕方の商店街に出かけたものだ。いつも、「今夜のおかずは何にしようかしら?」と思いながら歩く人々でこみあっていて、お肉屋さんには、鶏肉の唐揚げの臭いが漂っていた。

でも、大型スーパーとオンラインショップによって、商店街は消えていくばかり。

観光大国を目指すなら、「トイレがきれいな日本」だけでなく、ぜひダラダラと歩ける長くて道幅の狭い商店街を保存・維持してほしい。外国人にとって、こうした町並みはとても魅力的なのだから。

笑顔、親近感、活気、朗らかさなど、旅行者が求める「ローカルな生活の姿」そのものなのだから。ショッピングモールとちがって、商店街を歩くと「心がほんわか」するんだなぁ。