Islands of Light, Islands of Life ~ 光の島、命の島

海藻は、可視光では暗くみえるものだが、近赤外線では白熱光を発して見える。上の画像で、赤外線を吸収した海の水が暗く、海面上に出ている岩や島が輝いているのは、海藻が生えているから。

New Neighbors ~ 新しいお隣さん

©William Ash

夕日を見ようと裏の野原に行ってみれば、びっくりしたことに美しい2頭の馬がこちらに向かって走ってきた。餌を持っていると思ったかな? アメリカでは、犬のように馬を飼う人たちがたくさんいるが、メイン州は冬がとても長い。馬は小屋の中でじっとして過ごすのだから、たいへんだろうにと思ってしまう。でも、やはり馬は風景を平和で、どこか透明なものにしてくれる。それでいて馬を見ていると、見えないものが見えてくるような気がしてくる。気温が上がってくると馬だけでなく、大型バイクでツーリングする人間たちも外に出てくるが、あ~、あの爆音をたててマッチョマンを気取る男たち、馬たちの品格から少しは学んでくれ……よ。

A Spring Wind ~ 春の風

©William Ash

30度を超えた真夏日は夢のごとく過ぎ去り、例年通りの気温にもどった。肌寒いぐらいのさわやかな風に、蘇ったかのように新緑が踊る。りんごの花びらは舞い散り、白いスミレの花の中へ落ちていく。

An Explosion of Green ~ 緑の爆発

© William Ash

裏の森がどんどん変わっていく。一番上の写真は5月12日、二番目のは15日。この日は、最高気温が11度まで上がった。そして今日は、エルニーニョのせいで26度になった。3番目の写真は、今日撮ったもの。明日は、30度を超えるという。まるで7月の陽気だ。上から写真を見ていくと、青空がどんどん緑に隠れていくのがわかる。人間のほうもすっかり7月の気分になって、夕食時にはレストランの外の席が人で埋まっている。

Sweet Crab in Bloom ~ クラブアップルの花

©William Ash

雪が解けて泥だらけになった庭を、雨靴をはいて「ぼう~」としながらウロウロしている間に、5月になった。4月とちがってメイン州の5月は、あれよあれよという間に風景が変わっていく。一雨ごとに、緑で空間が埋められていき、そこにピンクや白の花が開く。数日前からは、クラブアップルの花が咲き出した。今年もたくさんの実がなって、おいしいジャムが作れるかもしれない。かわいいりんごの姿は、もう子供の笑顔のように(こちらをクリック)。

エンレイソウ

早春の林床で一番に花を開く花、エンレイソウが今年も咲き始めた。樹々の葉によって光がさえぎられる前の明るい森の底で、ひとりで春の光を浴びる紫の花。上品なようでどこか毒々しい紫色のせいか、いかにも「野草」という趣がある。

食べられる庭 ~ ホウカンゾウ

©William Ash

日々、ホウカンゾウが伸びていく。前にも書いたが、これまでは花が咲いたときにチーズを詰めてフライパンで焼いて食べるだけだったが、今年は思い切って葉を食べてみた。写真の葉はちょっと伸びすぎてしまっているが、早春の10センチ以内の若い葉であれば、苦みがない。バターで炒めて、お醤油をかけていただいたが、これが意外にもおいしかった。ユリの葉とは思えない味だ。お味噌で味付けても、いけるかもしれない。

Wild Plum ~ 野生のプラム

©William Ash

この春は雨が多く、どんよりとした日が続いているが、やっと野生のプラムの花が咲きだした。日本の桜と同じで、この淡いピンクの花を見ると「あ~、春だ」と心が弾んでくる。そして、花の色がだんだんと濃いピンク色に変わっていくのを、りんごの花が咲くまで楽しむのだ。