アメリカ国内の引越 Part 6 – 3 ~ 州から州へ1770 km の引越

中西部のミズーリ州から東海岸のワシントンDCへ

Part 6 – 1Part 6 – 2 はこちら)

ミズーリ州カンザスシティから、ワシントンDCへの1100マイル(1770キロ)に及ぶ引越の総費用はいくらになったか。

 

(1)引越業者に払った料金 5987ドル

$5500 + $ 300 (2日分の保管料) +$187(カード使用による3%の手数料)

 

(2) チップ 360ドル

Moving Pros から届いた契約書に、おもしろいことが書いてあった。

「従業員がチップを要求したり、それをほのめかしたりしても、与えないでください。もし渡すならば、一人につき1時間あたり 8 ~ 10 ドルが相場です。但し、必ず個人の働き具合に応じて渡してください。」

これは、「チップをあげてください」ということだと理解して、

・カンザスシティ側 ~それぞれ40ドルずつ。あとは、DC までトラックを運転してきてくれるAさんには、追加で60ドルを渡した。合計140ドル

・DC側 ~ 助け人の3人には、一人40ドルずつで、合計120ドル。A さんには、これからカンザスシティに帰るということもあり、ご苦労様の意味をこめて、前回と同じで $100 ドル。合計で220ドル

 

(3)保険 $0

法律によって、無料で運送業者が、損失1パウンド当たり60セントを保障することになっている。すすめの涙とはこのこと。

Moving Pros からの書類によれば、他にも保険があるようだが、有料で、いかにもめんどくさそう。

それに、アパートのレンター用の保険をかけているGEICOに電話をしたら、「引越の間も、盗難や損失の保障はする」というので、追加の保険はかけなかった。

ただ、盗難の際にGEICOに請求できるように、箱に番号を振り、中身の簡単な一覧表を作った。が、重さまでこちら側では把握していない。

今だから言えることだが、Part 3で使用した引越業者も、Moving Prosも、私たちの荷物の重量については一切何も言わなかった。測量したのだろうか? したと思いたいが、こちらには記録がない。

万が一、事故や盗難があったら、

どうやって引越し業者に損失を請求すればいいのだろうか?

想像するだけで、疲れてくる。

つまり、

運を天に任せての引越 in USAなのだった。

 

さて

純粋に引越の運送に費用は

5987 + 360 = $ 6347

 

(3)その他にも、次のような費用がかかった。

・ガソリン代 ~62.55ドル (プリウスは最高!)

・ホテル4泊分 ~人間0ドル + 犬100ドル

コロナ禍の外食は避けたかったので、今回初めて小さなキッチンつきのホテルを選択。 Holiday inや Holiday In Suite & Express, CANDLEWOOD SUITES などを利用した。ものすごく便利だった。調理器具(質はよくない)もあって、ベーシックな料理ができる。

一泊 およそ $100 ~ 120 が相場だが、たまっていたカードのポイントを使った。犬だけ、1泊当たり25ドルを宿泊当日に支払った。犬でも、1泊100ドルとるホテルがあるので、事前に調べておくことが大事。「お犬様」のほうが、高くつくかもしれない。

3日目にはDCに着いてしまったので、3、4日目と連泊。5日目の夜は、翌日の早朝からトラックがくるので、寝袋をもってアパートに泊まった。久々のキャンプみたいで、若かれしころを思い出して楽しかったが、コロナさえなかったら、遠回りして観光したかったなぁ。

・外食費  ~ 100ドル以下。

コロナのせいで、レストランはあまり開いていないし、外食はさけたかった。(この時は、まだワクチンも出回っていなかったので、ものすごく神経質になっていた。)

コーヒーは、高速沿いのスタバでゲット。

朝食は、手作りのマフィンや、スーパーで買ったヨーグルトとシリアル。

お昼と夕飯は、前もって作っておいたパンとハマス、サラダをもとにサンドイッチをホテルのキッチンで作って食べた。

材料が足りなくなったら、完全包装されている食品をスーパーで買い足した。

もちろん、消毒液は数本、持参。ホテルのドアノブやテレビのコントローラー、冷蔵など、片っ端から消毒した。

 

ということで、

総合計は $6347

 

これが高いのか、相場なのかは今もわからない。が、無事に終わっただけで十分と言えるぐらい、スケジュール的にも環境的(コロナ、クリスマス休暇など)にもきつい引越だったので、満足している。

 

Moving Prosの評価

やろうと思ってもできないが、自分たちでせずに、業者に依頼して本当によかったと思う。おかげで、取り越し苦労をせずにすんだ。

サービスの質は、

日本の感覚で言えば、普通だから星三つ半。

でも、物の取り扱いが荒いアメリカで、破損や問題もなく終わったし、Aさんも感じがよかったので、

アメリカ的には

星4つ★★★★。

 

★が5つでない理由は、

カードの手数料の説明がなかったことと(Part 2)

あちらのせいなのに、保管料を請求してきたこと(Part 1)

 

日本アルプス ©William Ash

やっと、6回目が終わりました。

引越の経費や業者について書いた日本人のブログがなかったので、他の人の参考になればと思いはじめた引越シリーズ。

アメリカでは何でもそうなのですが、質が日本とは比べ物にならないので、つい自分たちでやったほうが気が楽だと思い、DIYに走ります。

DIYが無理で、人に依頼せざる得ないときは、心配したりイライラしてきます。かといって、それをこちらが顔に出せば、顧客に対して平気で逆ギレしてきます。

そして、やはり男社会というか、交渉や連絡なども、男性(つまり夫)が出てくると、引越業者でも医者でも獣医でも何でもそうですが、相手の態度がちがってきます。

ですから、ともかく

評価のいい人たちを選ぶことをお勧めします。

引越予定のある方々、

Good Luck!

 

アメリカ国内の引越 ~ Part 2 州内の引越と犬

引越2回目 メイン州内の移動

2008年の春、第2回目の引越は、70 km (44 miles)、J町から車で1時間離れたS町へ。1回目と同様に、UHAUL の20 feet のトラックをレンタルし、夫が運転した。

© William Ash

今回は、義父母の「運搬の手伝いをするよ~」という、たいへんありがたい(ながらも無謀な)申し出をお断りし、夫が一人で荷物の運搬をして、家具などは私が手伝った。たった44 miles の引越。楽勝だと思った。

今回の引越は1回目と同じで、J町→ S町と、 one-way のレンタル になるはずだった。

 

one-way の場合、自家用車はどうするか?

(1)トラックにつないで引きずっていく

(2)家族の他の人が自家用車を運転して、トラックの後についていく

 

ところが、

我が家の大型犬は、大きすぎてトラックに乗せられないし、プリウスの中に入れてひきずっていくには不安があるので、(1)は不可。

信じられないことに、

私は運転ができない。免許をもっていない……。(2)も不可。

つまり、one-way のレンタルはできない。

 

仕方なく、下のような手順となった。

まず、夫が愛車プリウスに乗って、引越先のS町でトラックをレンタル。プリウスは、UHAULの駐車場に置かせてもらう
→ トラックに乗って、J町に帰宅
→ トラックに荷物を詰め込めこんで、犬は家に残して、二人だけでS町に行って荷を下ろす
→ トラックをUHAULに返却し、その駐車場にとめておいたプリウスに乗って、J町の家にもどっ犬をひきとる
→ 二人と1匹そろって、S町にまた向かう。引越完了!

 

第1回目の引越とちがうところは、

トラックをピックアップする店と、ドロップオフする店が同じということ。

こういう場合、

基本料金に移動料金が含まれず、返却時に走行距離に応じて請求される。

 

引越費用
2021年2月のルートで計算してみると、

 

トラックレンタル料3日分:
20フィートの3日分のレンタル基本料金 ~ 119.85ドル
移動料金 ~ 1マイルにつき0.99ドルの移動料金がかかる。往復したので88マイル走り、0.99ドルx44マイルx2=87.12ドル
合計で、およそ207ドル

ガソリン代:
トラックのマイレジが最悪で、1ガロン当たり10マイル。よって、44マイル x 2 ÷ 10マイル X 2.7ドル=23.76 ドル

保険料3日分:
14ドル x 3 = 42ドル。任意だが、加入を絶対にすすめる。

Environmental fee(環境料):
3ドル。この怪しげな料金は、トラックの部品やジャンクの破棄、リサイクルのための費用と会社側は説明している。2008年3月からいきなり追加された料金だ。

その他:
二人で家具を運ぶのに、19ドルの lifting and moving straps を購入。軽々とベッド・フレームでも運べたので驚いた。重い植木鉢とか、本箱とかもOK。優れものなので、おすすめ。アマゾンで買える。私たちは、腕にひっかけるタイプを購入したが、肩にかけるタイプもある。

荷物の運搬について:
UHAULのサイト内に、荷物の運搬だけを手伝ってくれる人を頼めるサイト(Moving Help)があるし、トラックをレンタルすると、会計のときにそういった画面も出てくる。1時間あたり二人頼むと、80 ~ 100ドルぐらい。

5回目の引越のときに、このサイトを使って二人頼んでみたら、プロのような人がきて、なかなかよかった。物の取り扱いに神経質な夫も、満足した。つまり、評価のいい人たちを選べば、心配ないようだ。おすすめです。でも、事前の連絡などは、しっかりとやりとりした方がいい。

 

引越費用の税抜きの合計金額は、

およそ295ドル。

こんな金額で引越ができた。

さて、次の3回目の引越は、

業者に頼んでもっと短い距離の引越をした。

果たしてその料金はいかに……。

 

アメリカ国内の引越 ~ Part 3 に続く。

 

アメリカ国内の引越 ~ Part 1 は、こちら

アメリカ国内の引越 ~ Part 1 こぼれ話は、こちら