Channels ~ 浜辺の探索3 水路

©William Ash

砂から流れ出る海水が、砂浜の表面に水路を作っていた。右から光が当たれば、水路は砂浜の表面から盛り上がっているように見えるし、左から光が当たると、砂に掘られたように見える。(リード州立公園、メイン州)

Fading Light ~ 消えゆく光

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©William Ash

もう4時半になると日が暮れる。夏には、空からゆっくりと光が引いていったものだったが、今は太陽が沈んでしまえば、光には大地を照らし続ける力など残っていないので、どんどん辺りが暗くなっていく。この酷なる残照の美しさは、まぎれもなく冬の到来が近いことを告げている.

Fall Salt Marsh, Part 2

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©William Ash

リード州立公園の湿地は、今、紅葉の季節を迎えている。紅葉する湿地の美しさにはじめて触れたのは、1991年だった。「湿地」という言葉から連想され汚いイメージが、一気に消えた。湿地は、冬も雪をかぶって美しい。多くの生物の住処として大事な役割を果たしている湿地。人が足を踏み入れることができないということは、幸いなことかもしれない。

Fall Salt Marsh, Part 1

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©William Ash

Beyond the beaches at Reid State Park.

リード州立公園の海の横には、海の水による塩性の湿地が広がっている。草紅葉という言葉があるが、紅葉する湿地の風景は、その細やかな草のせいか、まるでゴッホの筆さばきを思い出させる。

Time and Tides

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©William Ash

リード州立公園にあるマイルビーチ(Mile Beach)はいつきても美しい。季節を問わない。ここにくると、いつも水平線ばかり見ていたけれど、たまたま振り返ってみれば、こんな風景が目に入ってきた。大いなる海から陸をみる海鳥やイルカ、上がってこようとする亀たちは、いったい陸にどんな思いを寄せているのだろう……。

冬の美しいマイルビーチは、こちら

Columbus Day か Indigenous People’s Day

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©William Ash

先週末はコロンバスデーのウィークエンドで、アーカディア国立公園には、たくさんの人が繰り出していた。

コロンバスデーは、コロンバスがアメリカ大陸に到着した記念日らしいが、先住民側にしたら、侵略が始まった日となる。先住民の受けた苦しみを考慮して、「先住民の日」(Indigenous People’s Day)と名前を変えた州もあれば、祝日にしない州もある。

今、人類が目指す火星には、先住民というか、征服される生物がいないことを祈るばかりだ。火星に到着した日には、「平和と友好」の象徴となるような名前がつけられればいいな。