ワシントンDC ~ リンカーン・メモリアル

©William Ash

40年近くも前の話だが、大学ではアメリカ史を専攻した。今思えば、あの頃はリンカーンを全く理解していなかったように思う。海を越えた偉人の名前だけ記憶する勉強に、いったいなんの意味があったのか。

こうして実際にアメリカに住んでみると、この国で、しかも19世紀という昔に、南北戦争で北軍を主導し、奴隷解放宣言をしたリンカーンの精神力、コミットメントの強さが、計り知れないレベルであることがわかる。「こんな人もいたんだなぁ」などと、当時のこの人の気持ちや様子を想像しようとしたとき、はじめてひとつの歴史を学んだように感じた。

フォーコーナーズ ~ 時のスケールが見える

©William Ash

Click on the image for a larger view

海洋の下でコロラド高原ができあがるまでに、何億年とかかった。空気に触れて浸食により谷や尖峰ができるまでに、さらに何億年とかかった。その間、植物や動物は、変わり続ける状態に適応したり絶滅した。そして人類は、歴史上、最後に現れたここの居住者となった。

Goosenecks State Park ~ グースネック州立公園

ユタにあるグースネック州立公園(Goosenecks State Park)は、コロラド高原を蛇行して流れるサンワンリバーにより、深く削られている。渓谷を流れる川の長さは9.6キロもあるが、蛇行しているために距離的には2.4キロしか進んでいない。画像の右よりの地平線上ある小さな凸はがアリゾナ州にあるモニュメントバレーと言ったら、この公園の規模がわかるだろうか。。

ひと時代の終焉 2

築地市場のマグロの競り市の様子。今週の6日を最後に、豊洲への移転が始まる。
築地市場の写真集「Tsukiji: Tokyo Fish Market Suite ~ 築地: 東京魚市場組曲」より

 

ひと時代の終焉 1

10月6日、築地市場は最後の日を迎える。見学ツアーも、昨日で終了した。豊洲で10月11日に再オープンするというが、この二つの市場が、心の中でまだつながらない。

私は、ラッキーだったのだろう。ピークを迎えていた1990年代の築地市場に、真夜中に入って撮影できた。あの頃は、だれでも市場内に入って、自由に見学できた。そのおかげで、築地市場の小写真集「Tsukiji: Tokyo Fish Market Suite ~ 築地: 東京魚市場組曲」を作ることができた。

夜中にマグロがトラックから引きずり降ろされ、コンクリートの床に激しく当たる音。流れる冷気、競り市の声……。

豊洲市場の雰囲気は、築地とはまたちがったものになるにちがいない。

築地よ、ありがとう。

極北 ~ ステレオ写真(立体写真)5

日本発の飛行機で、カナダ上空を飛行しているときに撮影したステレオ写真(立体写真)。人工の建造物が、全く見られない。ステレオ写真(立体写真)の見方は、こちらのページを参照してね。

砂漠のステレオ写真(立体写真)2

ステレオ写真(立体写真、3D写真)Part 2 です。前回と同じように、まずは、画像をクリックして「拡大」してください。

次に、中央の黒い中心線で目を交差させます。

3つのイメージが、並んで見えませんか? 中央の写真が、立体的な3D写真となって見えているはずです。

稜線や谷の深さが、実感できましたか?

うまく立体写真を見るためには、練習が必要かもしれませんが、大きなコンピュータでみると迫力があって、おもしろいですよ。